<1951>「耳朶に垂れる」

 あつい・・・

 なぜ、この格好をして、

 私はここに来るのか、、

 てんから、ばらばらにひらけた、

 あなたのリズムがもう、そうなっていた、、

 食べた、

 あるものを食べた、、

 わたしはこえの増えるところ、

 知らずにそのまのなかで熱が増え、

 蒸気が増え、

 ひとの道筋が増えている、、

 おそらくそのなかに胚胎したんだな、、

 よく見ているね、

 あなたの目がその底に熱を持ち、

 あたしはひとり暮れの、なかに、、

 ものごとを静かに見留める、、

 なにだ、回転するつもりか、

 あたしから諸方へ、

 撫でて、撫でてゆくつもりか、、

 ひと、ひと、

 辺りの熱、

 眠る・・・

 

 あなたの身体のなかに張り合わせた糸だ、、

 糸などこの呼吸のところへ、、

 ひどく運動体、

 脈を打つ、、

 ひとところにそのマ、

 脈を持っていて、、

 大層な呼吸だね、と、わたしをひきりなしに起立させてゆくもの、として、

 ひきつき、見ている、、

 あたしはその身体のなかを引き続き見ている、、

 だれている、、

 運動が、私のなかの、色を見、、

 にやりと微笑む、、

 あなたはどこからきた、、

 場所に合わせて音が変わる・・・

 あなたはその記憶を、ひとつ、ひとつと伝えてきていた、、

 じだのなかにだれる、

 だれて、

 通路に風穴がアき、、

 あたしは新しい人というのが何かを考えていた・・・

 それは、

 無量の風がどこまでもここへ吹き寄せる人、、 

 そのなかで、

 まったくほうけて、、

 ひりひりと、一巡を、確かめているということになるひと、、

 あたしはさわぎです、、

 さわぎには違いがないが、

 ここで、ひとり、眠るものとして、、

 姿などは、ある、

 ありえているものの印のなかに、、

 私は、大声として生まれた、

 そこを通る人が、ちらと窓を見た、

 足を止めた、晴れていた、、揺れると思った・・・