<1031>「晩に、命が湿る」

 晩に、いのちを完成させて、そっと置いていったひと、、

 紙屑、そっとして、持っていない、わたし・・・

 燃されて 燃されて

 火の重さ 火の軽さ

 ふしだらな匂い、、

 香、

 嗅ぐ ひとりきりで ムせる、、

 ややあって、、

 またト戯れ、、

 今日は震えた、、

 当たり前を嗅いで、、 

 たといひとりの、匂いへ隠るるとしたって、、

 触(ふ)れて、

 浸して、、

 酒

 さわいで さわいで、

 小さな穴のなかへ涙を溜めて、

 ころんで、

 あァ静かに晴れたい・・・

 肌は 肌は 肌は、

 あたしのは裸足、

 まるでなまぬるい、、

 時として舌に挟み、

 さわやかにいのちを湿らしてゆくところへ、、