<2090>「おそろしい渦」

 ころがるヒのただなかにひとりでいた、、

 私は歩き、

 印を数え、、

 見事に畳まれる、、

 ア、

 しずくがひろがるのだという気持ち、、

 どこまでもただひらけていくのだという気持ち、

 おそろしい、、

 ひとつの現場で、

 なにやら回転していることは、、

 どこまでもおそろしい、

 私は振るえに触れ、、

 その時刻をここで待った、

 なにだか当たり前に回転する、、

 その時刻を待ったのだ、

 

 あなたはたくみにこの姿勢のなかに、

 居て、

 次から次へと漏れていく、

 きこえていく、、

 だいいち、

 この膨らみのなかにいて、

 ちょっと声がきこえる、、

 きこえたれば、ア、まっすぐに通るぞと、

 ここへ声をさせるようなものなんです、

 ア、

 振動はいちいちを見ている、、

 身体から剥がれ、

 私は進み、、

 もののさなかに呼吸をあらわす、、

 ア、

 はしから来て生まれ、

 ひとつの壁にそい、、

 私ははっきりと時刻のなかへ出る、、

 こんなことがあるだろうか、

 次々に揺れながら、、

 この場へ渡していくような、、

 一種の緊張が見える、

 

 あたしはどうも小さくなっておびえているようです、、

 身体は静かにさわいでいますが、

 どこからどこを見たらいいのかも分からないまま、

 あわてている、、

 なんですかこの渦は、

 とても静かですが、、

 これでどこまでも先に行くかどうか、、

 そんなことは分からないものなのだと、

 今小さな場所で声をしましたね、、

 あたしは肌に触れ、

 次々に声を出し、、

 この方策のなかへまともに出てきている、、

 そんな様子を眺めました、

 そんな仕草をひとりで眺めました、、

 ア、

 こんなところにいる、、

 ひとつの混乱がいる・・・