<2072>「身体という時日のヒ」

 渦にくるまり、、

 はたからその表情が見えているようで、、

 私は、

 揃って声を出しながら、、

 この時刻のために回転する、

 存在のいちいちを、、

 ここに確かめ得ている、、

 長いヒのなかに、

 まっすぐ眠ったあなたが、、

 ただ、

 はげしい場所を持つというその時日に、

 住んで、、

 また渡っていくのだから、、

 

 身体から便りが来て、、

 私は声を遠くに届けながら、、

 いちいちの振動で、、

 今に生きる姿を見ることが、できるようになっている、、

 そこから風景もさわいだ、、

 時間もさわいだ、、

 身体は果てに放り込まれながら、、

 その存在を静かにたずねる、

 なんだ、、

 ここにいたのか、、

 私は小さく微笑んだ、、

 身体が時刻の中に浮いて、、

 いつまでも楽しくはしゃぐようだった、、

 こんな時刻に、

 身体があたりまえに来るなら、、

 もっと知っていられれば良かった、

 と、

 アナタは時刻に合わせて伝える、、

 なんだか、、

 振動の先にこの物事を合わせて、、

 さらさらと流れてきたという気がする、

 ものは透明なもののあいだにはさまり、、

 あなたは掬う、、

 わたしは風景のなかで絡まり、、

 ひとつ、

 ひとつとその集中する線の中に、、

 まっすぐものがのびてくるのだ、、

 

 身体はこの時日のなかであたたまりながら、、

 いやに風景の奥深くで、

 手をあげて、

 空気を呼んでいる、

 空気はどこに応えるでもなく、、

 この場所に流れて、

 あたりまえにある身体のなかでひとり声をするようになる、、

 ア、

 なんていうあたらしい姿だろう、、

 身体という時日だろう、、

 あんまり泡立って、

 はっきり見えないことも手伝って、、

 静かに浮かぶ、

 ものの印をここに見留めている・・・