<1895>「ヒの仕方に粒が垂れる」

 私はその隙間にいた、、

 誰彼となく、通り、

 浸透してくるものと、同じ形をする、、

 いつもそこにひらけて、

 私はジのうたいをする、、

 舞台がひらけて、

 暗い、その冷たい足元に、、

 空間が詰め込まれる、、

 あたしはその地面のなかに沈み、

 ひそかにさわいだ、、

 なにだなにだ、

 この時刻へ来て当たり前に生まれながら、、

 私は暗い道を続く、、

 そこで生きているもののものおと、

 身体をつけて、、

 しきりに湧いてくるひとひの、なかに、走れ、、

 走る、、

 あたしは上手く粒になって巡回した、、

 

 この記憶のなかに散ってさわいだ、、

 誰がこの粒を吸うか、、

 吸うた人が静かに夢を見ているのか、、

 分からないまま、、

 揺るぐものの端、違いながら、、

 揺るげて、

 どこだどこだ、どこの端だ、、

 絵模様も、、

 私の時刻もそこに混じりはしよう、、

 あれあれそのヒの仕方に、

 ひとつ絡まって行きましょう、、

 なにだなにだ、はたしてなにだ、、

 私は粒の崩れにほうけて、

 身体を浸したまま、、

 過ぎて、過ぎて、

 今来の姿へ回転し、生まれよう、、

 生まれたらばそこは華、、

 そこはだらりと垂れる液、

 つちのなかに揺らぐひとヒの記憶と、

 しわざ、さわぐから、、

 あたしは肌や液など、続き、、

 ものにまみれて、時刻が来る、

 このはてに呼吸して、

 

 あたしはこのマのなかにこぼれて行く手のはずに、、

 あらわれあらわれ、、

 少しく匂いを嗅いで、

 この粒が漏れる、、

 この粒が私の開花上にしなやかにかかる、、

 ひきりなしに立てて、、

 あたしは香を過ぎた、、

 この眠りのなかにこもり、生まれ、、

 わたしはじりじりと行き、

 揺らぎのなかで、、

 からだからこぼれたひとつのヒが

 ヒの仕方が、、

 連なる、連なる、、もののなかにうみ、分かれてきていて・・・