<967>「乾杯」

 ひとつの色(いろ)をかけて、点灯と、青いグラス

 わずかなためらい まぶたがはがれる

 まだあわれに氷 ひとつの回転

 常の眠りと 破られた照明の

 堂々と営み、かくて、静けさの渦は映る、、

 ひたすらに覗く、、

 集合体、あるいは押し寄せに対して、おのれのペースしかたもちえないこと、

 外はからからに

 しとど しとどは 経(ふ)る道の在り方、

 あなたばんざい

 あなたのよるべなさに

 あなたの いくらでも静かな不安に 少し手を添えて

 乾杯 乾杯

 揺れ動く

 おもむろに笑み 間違いのない

 やらかい接触に

 ただふたりだけで居(お)るこころ、