<2324>「太陽は新しく眠る」

 あなたはそんな、身を滅ぼすような形で、存在のなかに立たないでください。

 私が請け負いますから。

 身体を直に開いてください。

 開いてはくれませんか。

 存在のなかで鳴っている

 ひとつの方法を、

 きかせる人です

 きかせる時刻です

 

 人間はどこで眠っているの、と、

 あなたはここでききます

 存在の、果てではありません

 ここできくのです

 私は煙の時刻を頼りに

 その問いを育てようと思います。

 生まれた頃に戻り、

 その問いのなかでまたひとつ、緩やかに、育とうと思います。

 

 あなたは吐き出されて、

 また太陽のなかで眠ります。

 吐き出されて、

 太陽の真中央で、

 

 それから、招んでいます、

 ここが新しくあたたかいから、

 招んでいます。

 

 私は透明な光線のなか、

 太陽が生まれた、

 その記憶の細い糸が生む、

 線のなか、

 日常的なあたたかさ、

 身体がひらく、

 一条の世界のなか。