本意気でさらってくれ、
過去どこまでも立ち姿は綺麗なのだから、、
喉に蓄え、どこをも空気のゆく、、、
静かなあなたが、逃げも隠れもせず、、ただに耳を寄せている、、
あなたはあらゆる角度から見て新しかった、
わたしは、わたしの空(カラ)の箱のなかを覗く、すると、次から次へ、あなたに是非とも触れてもらわねばならぬことが出(い)で来ていた、、
ここの時間だけを、ただそこの手の上に乗せていたい、
あなたは涼しいから、わたしの声もよく通るだろう、、
思えば静かで、思えば葉は活気に満ちているところ、ふたつの騒ぎに出合う、
あんまりおかしいことなので、あなたは笑っていた、また、、
あんまりおかしいことなので、あなたは涙になっていた、
ひとつの優しさが、街のなかに暮れてゆく、、
街はあなたを溜めなかった、
たれの意識にものぼらせず、さらさらと流れ、気のついたときにはただのカラだった、
わたしが空(カラ)の箱を覗く、すると、あなたに話をしたことが、ひどく分からなくなっていた、
輝きがふいに、重くなったり軽くなったり、今となってはただおとなしい・・・、
あなたは溜め息をつかなかった、その時間の分だけ笑っていた、