とんでもない日に出くわしてしまったものだ、
わたしの足が、あの繊細な手の上を、なかを、なにの因果か、おそろしい熱量と新しさで歩いていたのだ、
たれが知ろう、、わたしはこのまえの雨で場所を奪われて途方に暮れていたのだ、
たれが知ろう、、そこに快活な老人の、悠然としてあらわれること、
初めからここに線が、ここにきっかけが残されていたのだ、、
するり、するりとゆく、、明るい暗がりから達人がこちらを覗いている、、
わたしは最敬礼のおもいにうたれた、、
そこには最後の導きがあった、、
必然的に初めの場所に戻っている、、
あの、静かな、女性らしい身振り、その背後、その内奥に、遥か遥かの、捉え難い、あくがれの、巨きな、巨きな完成が控えていたとすれば・・・、
この場に全て遭遇してゆくのはわたしだ、、
なにか白い白いもやがかかり、わたしを手招ぎする、
あたしが静かにそちらの方へ誘われてゆく、、
夢はあなたを指差した、
夢はあなたのまえで自由に語られていたのだ
とんだ場面に出くわしたものだ、
あなたがこの夢を事前に作っていたのだろうか、
想像の世界のなかに入り、
あちらこちらで花が開く・・・、