暗くなる、、
こっそりと、
さわりさわり、
と、
この時間、
覚えずわたしだけが目になってしまった、
覚えずわたしだけが朝になってしまった、
色(イロ)のない朝に、一言(いちごん)の困惑とただよう、
ひとは寝る、
寝ているさまはおかしい、
寝ている姿を、あたしだけが見ていてはいけない、、
鳥が、おぼろ、
おぼろに色(イロ)を確かめると、
とやかくも伝う、、
おのの響きがなにであるか、、
それはよい、
それはわたしが知らなくともよい、
ものは見違える、
はたらき、、
ふくよかな日差し、
まんじりとする、、
ところで溶け出したものの、
静かさに溢れている、、
ひとは静かな手のひらを差し出している、、
わたしはその手のひらのなかに、数限りないもんじを読む、
読み得(え)る、、
疑いははさまない、
たれか挟まれていれば、それをまた昼夜にかける、、
すると、、
新たに浮かびあがる、
それが何か、
なになのか、
わたしが知らなくともよい、
知っていてもよい、、
とかく記憶はわたしを触りたがる、
いや、
触っているのはわたしかもしれない、、
声が、、丸みを帯びていく、
うすくすなおに、
ただのからだにかかっている、
ひとがただに現れる、
と、
すみやかな風が日々を招ぶ、
招ばわれた風の、匂いが巡る、、