汚してはならぬ場所に囲まれて、わたしは、記憶を使って息をする。喉にただ、頑固さと、走り回った映像がうつり、それを、幾度となく通している。
影には影の、例えば、問い、があった。あきらかにしてしまえば終わりも何もなくなるのではないかと。まして、鮮やかなまとまりをもうひどいくらいに呼吸してしまえば・・・。感触のないものはもう沢山だ。
あたしの、所作の、所作の、そのまた向こうへ。かくまわれたの、あとで、気にして。もの凄い流れへちょうど一口の汚れを放り投げてすうとした気持ちで立っているあの時間。あの時間から、おそらく抜け出したことに気のつかず、座っている人々と混じりホはどこへか向く。かき出せるのならかき出してしまいたい・・・。小さな穴のなかで誰がもがき出ようとしていてわたしの指の一回一回はそれを押しとどめているのかうながすのか。時々ぼうとした頭へ当たり前の響きを送る。