<2557>「お前は声を覗け」

 そこには印ばかり、

 今あなたがふれているところには、

 印ばかりが、あり、、

 私は手を出す、

 ここを確かな仕方で、おさえる、、

 ものの動きをおさえる、

 しずかにながめ、

 なかの回転を、

 見る、溶ける、、

 しずかに溶けて、

 まったくなくなってしまう、、

 なくなってしまえば、

 あなたは普通の時間の、

 ちょっとした隙間に、

 身体をうずめることができる、、

 

 うずめられた身体のなかは叫ぶ、、

 あなたは静かな点で、居た、、

 居ることに、興奮を、

 身体を、覚え、、

 ひとつから流れてきた、、

 私の生まれるイメージのなか、

 イメージのなかの出来事、、

 このはたのみち、、

 みちのあと、はし、、

 はらのなかに来る、、

 からだから来る、、

 ものがからだから来る、、

 うかぶ、、

 肌が、浮かぶ、、

 声を、高める、、

 高い、ひびきがなる、、

 からだがなる、、

 あたしは少ししか、身体を残さない、、

 この、ざらつく地面に、

 あたしが、来た、、

 からだが、来た、、

 

 お前は声を覗け、、

 からだがはまる場所、

 そこを、しずかに覗け、

 しずかにふれてこられる、、

 ものの、はたの、した、

 来い、来い、来い、、

 お前は見ている、

 お前は、からだからだ、

 からだは、しずかに見る、、

 ここの視線はなにだ、

 私は何が粘る、、

 粘つくもののなかにすむのは、なにだ、、

 わたし、声をしろ、

 生まれろ、、

 肌の上に、延々と、生まれろ、、

 振るえ、振るえ、、

 からだなど、用意しろ、

 この平面に・・・