もぐる、、
たれの声のなかなのかも知らぬ、、
ぬれているのを忘れている、
よれる よれる
まじめにその小ささを数えて、
声は知らん 声は知らん、
たくみな華やぎのなかにあらはれて、
こはまたなんというところ
そのうつりぎな うつりぎな
まるでちべたい
まるでちべたいのを忘れて、いつまでも浸かっているようだ、
交わしたたくらみが徐々になかへ なかへ、
そうして溶けて なかへ
溶けて
あふぎみ あふぎみしつつあふれてゆく、
短い感想が いちどきにいくつも起こって、
あまたあるあたまのなかで寝ている、
わたしがたれであるかを静かに放(ホオ)ったところで、
ひとり寝ている、
生きていることを静かに数えた、
あの姿はたれだろう・・・
もぐり もぐり もぐり、、
いままたひとつあふれ あふぎ、漏れてゆく・・・