<2988>「現実に立ち、現実のなか、現実はなく」

 現実に立つ、、

 書くことのなかに立つ、

 二重性は、

 私の眠りや、

 覚醒の全体を、守る、、

 私は立つ、

 私はやっと大人の世界へ出てきた、、

 物事を、

 やる気があるとかないとかが、

 関係のないところで遂行する、

 その練習は、

 大人になる練習だった、、

 

 精神の、

 形をいれること、

 ほりこむこと、、

 あたしは果てへ、

 果てへ果てへ進むような、

 そんなイメージを持っていない、、

 ただこの、

 ぬかるんだ現在の地面を、

 一歩踏んでいくという、、 

 そのような、

 からだの出し方、、

 あたしは夢中になる、

 夢中になるうち、、

 現在が、

 どこのなになのか、

 全くわからなくなってくる、、

 しばらく名前も忘れて、、

 関係のある人々や、時代も忘れて、、

 わたしには、

 空間との呼吸の交流しか、

 残されていない、、

 身体は問いではない、、

 いくつものものごとが、集まりすぎて、、

 これがなにであると、

 かんたんには名指せなくなっているものだ、、

 

 現実は、愉快ではなく、、

 いつも見る青空は、

 そんなこととは関係がなく、

 あまりに綺麗だ、、

 私はあなたの時間のなかに流れ、、

 からだを厚くする、、

 本当しか、

 本心しかあなたを動かさない、、

 あたしはプラスなことばかり言っているだろうか、、

 なにか目的があるから、

 真剣だとも限らない、、

 お前のその本気の底には、

 何があるの、、

 身体のなかに走るいくつもの線が、

 各々好き勝手に話す、、

 私はまたそれをきき、、

 からだのなかに、

 もう一度戻していく・・・

<2987>「まっすぐに言う、positivity in the community」

 10代や20代で、

 照れずに、

 まっすぐにものを言うのは、

 熱意を伝えるのは、

 私には無理だったな、、

 はやくから出来ている人はとてもえらいけど、

 あたしはごにょごにょする時間がどうしても必要だった、、

 真剣であること、

 真面目であること、

 熱量があることを、

 まっすぐに伝えるには、

 時間がかかった、

 まっすぐに表現するには、

 時間が必要だった、、

 

 コミュニティが、、

 こんなところ、

 居たくないよね、

 見捨てられて、当たり前だよねって、

 放置されたままでいるのは嫌なんだ、、

 お世話になってきたこともあるし、

 人が、

 もう少し長く居たいとか、

 そこまで思わなくても、

 居たくないが、

 まあもうちょっと居てみてもいいか、

 になるぐらい、

 それは環境を変えていきたいと思う、

 それが私の一番の仕事だとも思う、

 根っこは芸人ですから、、

 そういうことをするようにしたいね、

 陽気さは命懸けです、

 

 例えばケンドリック・ラマーがね、、

 仲間たち、

 毎日悪いことに明け暮れて、

 こういうことをやめたいと思っていたり、

 抜けだしたりしたいと思っていても、、

 どうやったらいいか分からず、

 途方に暮れている、

 そういうコミュニティに対して、

 ポジティブな影響を与えたいって、

 まっすぐに前を見て言うんだよ、、

 これはなかなかできることではない、

 なんかそこで照れていたりした方が、

 周囲から得るポイントはひょっとしたら高いかもしれないけれど、

 そういうのを排して、

 まっすぐに言うんだ、、

 私も、

 こういう姿勢は真似したいと思う、、

 結局、

 ひとりになると、

 三つ子の魂じゃないけども、、

 まっすぐに情熱を持ったところにかえってこざるをえない、

 一切のてらいを排さざるをえない、、

 環境をよくしたいんだ・・・

<2986>「朝、おそれる、さびしい人」

 私は訪れる、

 朝は生まれる、、

 生まれたかったかどうか、

 そんな問いは、ない、

 朝は生まれる、

 繰り返し生まれる、、

 渡したかったものが、あった訳ではない、

 さびしそうでもない、

 私は生まれる、、

 私は生まれて、

 ここに言葉を置く、

 いきなり出来たことのショック、

 深い水の中に行く、、

 水の中で話す、

 水の中で揺らぐ、、

 また場に出てくる、

 また話す、

 また生まれる、、

 

 あなたが、

 期待と、

 それがかなわず、

 さびしい様子をしていることは、分かる、、

 分かるけれど、、

 そこで私がさびしさに応えたら、

 すぐに深くへ入ってしまう、、

 私はおそれる、

 私はまだおそれるけれど、、

 おそれながら、

 その場にいる、、

 そういう生き方を、、

 私は持った、、

 恥ずかしくてもいいんだ、

 私はまだ生まれたばかり、、

 生まれて、

 しずかにここを歩み始めたばかり、、

 面白いこと、

 大変なことが起こる、、

 朝起きるとき、

 緊張したり、

 大丈夫かなと思い、

 少し多めに汗をかく、、

 でも、

 この一連の仕事がなくなったら、

 私は困るよ、

 私はさびしいよ、

 私は楽しいだけ、、

 

 私がこんなに面白い人と出会えて、

 と言いながら、

 その人の、内世界の、

 荒れ方も気になる、、

 どこへ出てもさびしいような、、

 その身体のありかたも気になる、、

 緊張できる人、

 緊張できる、

 さびしい人のことが・・・

<2985>「『HEAT』」

 アマプラにて。

eiga.com

 

 ここには、勝者はいない。

 

 死人が、死人を追い掛け、死人と連絡を取り、死人同士が、殺し合う。

 

 カフェで、刑事と犯罪者が向かい合う。

 

 普通の男のように、普通の生活をしろと?

 

 何かがあれば、すぐに駆けつけ、

 

 何かがあれば、すぐにどこかへ飛ばなきゃいけない人間の、

 

 普通の生活って、何だ?

 

 さあ、ゲームをしよう。

 

 死んだ人間同士、

 

 銃口を向け合うことでしか、生きることを確認できなくなった人間同士、

 

 ここでゲームをしよう。

 

 お前のことは絶対に、俺が殺す。

 

 さあ、始めよう。

<2984>「伝えること、吐き出す、無能と素直」

 言葉で伝えることを、

 私はサボってきたな、

 技術がさびついている、、

 だから、

 伝えるだけなのに最初は怒ってしまう、

 でも慣れてくると、

 別に言葉を伝えるのに、

 怒る必要はないことが分かってくる、、

 

 直接弟子にはなっていないけれど、

 私の師匠にあたる人に、

 会いに行ったとき、

 なぜ俺のところにくる、

 なぜ俺のところを選んだと、言われ、

 感覚としか言いようがない、

 本能でそう思ったのだと言ったら、

 本気で怒られた、、

 お前は、

 言葉を生業にするんだろ?

 それなのに、

 熱意を、愛を、

 言葉で説明して、

 相手に伝えなければ、意味がない、

 お前は伝えることを怠っている、

 と言われたんだ、

 それを急に思い出した、

 言われた当時は、

 何を言われているか分からなかったけれど、

 今はよく分かる、、

 

 悪口を言わないようにしている、

 そもそも思いつかないこともある、、

 でも、

 納得のいかなかったとき、、

 納得がいかなかったことを、

 愚痴るでも、悪口を言うでもして吐き出しておかないと、

 納得のいかない相手が、本当は10悪かったのだとしても、

 あなたが何も言わないで溜め込むと、

 相手の悪さを100や200だと思い込んでしまうんだよ、

 だから納得がいかないときは、

 まだ表現が下手でもいいから納得がいかないと、言いなさい、

 そう教えてくれた人がいて、

 私は少し身体が軽くなった、、

 後に引きずらない意味もあるんだ、、

 

 恭平さんの教えで好きなのは、

 無能であることを自覚しなさい、というもの、

 それから、

 プロの素直な人になりなさい、というもの、、

 無能であることが分かれば、

 恥ずかしいとかはなく、ただ毎日当たり前のこととして練習をするだけになる、

 プロの素直な人になれば、

 人にも心をひらいてもらえるし、

 自分がまっすぐにのびていくことができる、、

 気持ちが良いから、好きだという、

 シンプルなこと以外に、何が必要だろうか・・・

<2983>「もし私の命が」

 もし私の命が、

 しらないうちに膨らんで、、

 もらえるものが多くなっているのだとしたら、

 それは何故、

 それに何故はない、、

 私は、

 あなたを見つめていて、

 あなたが真剣であるかどうか、

 それが分かったらそれでいいんだ、、

 それが分かれば、

 あたしの声も先にきて、

 ずっと、

 ずっと先へきて、、

 まったくからだのなかに、

 膨らんだひとつの記憶が、、

 私を助けている、

 

 知らない世界の、

 知らない流動に、、

 私も、

 またひとつ含まれて、、

 またさらに近づいて、

 どれだけ、、

 からだになっているのかが、

 今は分からない、

 今は分からないけれど、、

 私は、

 しずかな歩を持ったよ、、

 辺りに浮かぶ、

 この一量の記憶を持ったんだ、、

 それが、、

 あたしにはあたらしい、、

 あたらしいことはうれしい、、

 これは、

 接触は、、

 よろこびの世界でしょう、、

 接触は、

 不可避の未来でしょう、、

 あたしは見つめていますよ、、

 からだがあれば、

 現在を、

 少しずつあつめていけますよ、、

 

 ものになる、、

 うん、

 わたしはあほうでもふつうでも、

 なんでもいいんだけど、、

 生きている印を、

 ここに、

 ここに求め続けて、

 ずっと先まで来たんだ、

 もっと先まで、

 それはゆっくりでしかないのだけど、

 私は進むよ、、

 私は進みえる、

 この時空のなかにいれば・・・

<2982>「かっこいいと思うようにする、ぞわぞわしてもその場に居る」

 かっこいいと思うことにしてます、、

 なぜかそういう変化をして、

 なぜもなにも、

 もう飽きたのでしょうね、、

 そう言われることを、拒否して、

 やめてくださいと思って、

 好かれていくことを心底おそれて、

 もう、そういうのいいよ、、

 だから、

 冗談でもなんでも、

 言われたら受け容れるようにしようと思うんです、

 それで、馬鹿みたいに受け容れて、

 いやいや、

 そこまでかっこよくねえよ、

 とかげで笑われている方が、

 人間としてはいいではないですか、

 と思い始めた、、

 

 私にはちょっとした技がいくつかあります、

 披露して、

 おぉーっとなってもらえるようなやつがいくつか、、

 でも、それ、

 すごいからじゃないんです、、

 ただの私を認められるのが、

 心底こわかったからなんです、、

 なにか練習を積んで、

 その、

 練習の成果が評価される、

 これは、

 反対に、死ぬほど安心することです、、

 でも、

 あなたが好きだという訴えは、

 あなたが好きだという感情は、

 私が何かを積み重ねたとか、

 そんなこととはまるで関係のないところから飛んでくる、

 剥き出しです、

 ただの私を、掴まれている訳です、

 それが、

 こわくてこわくて仕方なかった、

 どうしてなのでしょうね、、

 

 いまだってやっぱりそれはぞわっとします、

 でも、、

 人間のありかた自体がそうだ、、

 何ができるから、

 何を持ってるからには関係がなく、

 好きになってしまうのが人間だ、ということを、

 腹の底で掴めるようになり、

 ぞわぞわしながらも、

 その状況に落ち着いてとどまれる、

 私がいつのまにか出来ていました、、

 としをとるのも悪くないな、、

 おじいさん、

 おじいさんのあたたかい手、、

 私は見つめる、、

 人間の、

 無言のメッセージを見つめる・・・