<2986>「朝、おそれる、さびしい人」

 私は訪れる、

 朝は生まれる、、

 生まれたかったかどうか、

 そんな問いは、ない、

 朝は生まれる、

 繰り返し生まれる、、

 渡したかったものが、あった訳ではない、

 さびしそうでもない、

 私は生まれる、、

 私は生まれて、

 ここに言葉を置く、

 いきなり出来たことのショック、

 深い水の中に行く、、

 水の中で話す、

 水の中で揺らぐ、、

 また場に出てくる、

 また話す、

 また生まれる、、

 

 あなたが、

 期待と、

 それがかなわず、

 さびしい様子をしていることは、分かる、、

 分かるけれど、、

 そこで私がさびしさに応えたら、

 すぐに深くへ入ってしまう、、

 私はおそれる、

 私はまだおそれるけれど、、

 おそれながら、

 その場にいる、、

 そういう生き方を、、

 私は持った、、

 恥ずかしくてもいいんだ、

 私はまだ生まれたばかり、、

 生まれて、

 しずかにここを歩み始めたばかり、、

 面白いこと、

 大変なことが起こる、、

 朝起きるとき、

 緊張したり、

 大丈夫かなと思い、

 少し多めに汗をかく、、

 でも、

 この一連の仕事がなくなったら、

 私は困るよ、

 私はさびしいよ、

 私は楽しいだけ、、

 

 私がこんなに面白い人と出会えて、

 と言いながら、

 その人の、内世界の、

 荒れ方も気になる、、

 どこへ出てもさびしいような、、

 その身体のありかたも気になる、、

 緊張できる人、

 緊張できる、

 さびしい人のことが・・・