<2231>「私、泡の騒ぎ」

 私、私、

 話す話す話す

 揺れる揺れる揺れる揺れる

 あ、

 じと、・・・とする

 あ

 私の時のありように

 じと、・・・とする

 あなたはのびる

 その意識のなかで

 ひらいて

 回転して

 私はのびる

 宙に散っていく

 身体ごと、

 まだ、あたたかい水はここにあるけれど、

 あ、

 果たして、水は、きこえるのか

 私、揺れて

 ひとり、脳のほうで、

 揺れて、育って、

 日に対して、少し泣いてみる

 沈黙する

 あなたを容れた器も

 あなたも

 互いを忘れたようにして、

 あ、あ、

 この時刻

 身体は弾かれて

 次々にきこえて、

 次々に華やいで

 言を継いで

 私に離れて

 静かに泣いて

 ただ窓の外を見つめる存在

 いろいろな世界に対してひらかれている、という疲労に

 まだ数えるほどの年齢であることで、

 気がつかずに済んだり

 眠ってしまえばそれで終いだったり、

 私は華やいで、

 身体は東京にあります

 静かに編んで、編んで、

 編んで、来た

 時刻ならここに

 経過ならここに

 私は巻きます

 ひとつの疲労のなかになんと多くの、

 私の映像が育ったことでしょうか

 私は言います

 今、日本語で、少し、言います

 からだは東京にあります

 風景はどこの肌のなかにもあります

 細胞があります、よく知りもしませんが

 あるときかされて、あります

 私は静かな水のなかに浮かび、

 呼吸を楽しめます

 あ、ああ

 ふくふくと水が立つ

 あなたが複数で生きていること

 の、

 その印みたいに、

 あなたには泡がある

 勉強しようという、底にあった深い心持ちの、

 浮上にも会っている、、

 この泡が湧く条件、

 次々に来る条件を

 摑まえましたか、、

 えい、

 定かではないですが、

 私は呼吸を始めました、

 均等な、

 均等な生活のなかで、

 ものと親しむ技法を、

 そう、と始めました

 ここは泡の過ぎ端、

 揺れる水のなかに、さわぎ、

 さそい、

 連れるもののひだが、

 あぶら、とともにたくわえる、人

 それは私の顔などとも地繋がりです、

 そうです、

 ひとつ生まれます

 ものの探す、

 ひとつの皮膚の道で、

 あ、探す

 道、道、今日を、探す。