目の端(はた)に光る、ひとは読む。
思うさま揺れる、ひとは過ぐ。
湧くものと、その先に控えるもの・・・。
ひとは溢れる。横溢の名のもとにわたしは乱る。
身垂(みだ)る、身垂(みだ)る、身垂(みだ)る・・・。
ひとは弥陀。それぞれの手のなかに一切の呼吸を映す。
ゆくりなし、ゆくりなし、ゆくりなし。
ものはものと言いひとはひとと言うこと。
その身(ミ)はかけら。ひとが日常のなかに光る。
日々は差し、日々は差し、緑の背後に言葉を隠す。
おもいながらえたひとすじに、わたしは沿う。
わたしは隅に映えた言葉を、いつかどこかで憶えた姿勢、その姿勢でもって検める。
ものがなし、ものがなし。
朝には朝の言い分が・・・。言い分がないのが朝だ。
勢いは照れている。わたしのなかでわずかのマ、照れている・・・。
不可思議はわたしを振り返り見、不可思議はわたしを放り出す。
ただほふる。
ひとの名が静かにふる。ものは沿う。静かにその場へ沿う。
見てはよし、見ておやり、見てはよし。
ぬるみ、ひとは染める、ただそばに一抹の空気の寄り、わたしを挟む。
このマから割れ出でて声の鳴る、ひそむ、鳴らす・・・。