駆けた。
おとははずれる。おとはブレる。
全部、になるまで承知しない。と(トトト・・・)。
わたしはあちこちに散らばる。散らばる。散らばり、自在に動いていた。
ありたけの声の染みゆ、ありたけの声の染みゆ、夜空は、わたしを細胞膜にする。
ひとの移ろい、ひとのゆ、揺れる・・・。
裸足のあらわれる・・・、雨もよいのなか、ひとすじ、ひとすじずつの平らな白さ、が、のびる、草の香(カ)を分けて進む、す、棲む、進む・・・。
きれはしに、生命を乗せ、躍動さすもの、それは起こり、起こり、起こり・・・、さと吹く風に紛れ、安らいだ。
私(わたくし)の出合う・・・、そんじょそこいらの、うたかたの隙間に、あなたの手のかく、カク、欠、書く、掻・・・カ・・・か。
まなびはフェルトに、まなびは薄着のかろやかさ、まなびはわたしの頭を鷲掴む、全ては纏う。
み・・・、ゆきすぎ、ひとりきりの部屋に、ただただ異なりながら座り、見、ひとの背のなかに明らかな文字、をゥ、よゥ、み・・・、ふるうらしい。
数は過ぎた。わたしが数である時間はなにごともなく過ぎていった。
旺盛さん、こちらへどうぞ。わたしは扉ではありません。
旺盛さん、わたしはあなたの細胞膜になります・・・!