<898>「余情のヒ」

 触(ふ)。・・・。触(ふ)・・・、ト。ふとい、もの、追う。なぜか、酔(よ)、酔(よ)、う。た、よう。た、よう。いかさまように(いかように)、ものごとへ、身(ミ)、を、振れい、振れい、イ、い、居(い、イ?)。

 浸る。よし、可。もし、可。もの、をゥ、し、み、かたちへ、そのか・・・(鐘)・・・ね、が、ウン、ウン(ム)と鳴る。

 手(て)、て、テ・・・をのび、触れ、よ(よ・・・よ?)、鼓(こ)、それは、と・・・鼓(こ)。まとへ、バ、ここの歌へ、見(ミ)、ドゥ・・・。てらい。わたしのヒ‐街(まち)‐呼気の、ゆるやか。

 シィ・・・(市)・・・(恣意)・・・(知)・・・(士)・・・(気)・・・キ。ゆう、がた。ひとり、のその、影。と、疾走。おとはなくせ、おとはひらけ。ただ、(活!)、行方。をゥ、ひとりで。をゥ・・・。

 未(ミ)、み、繋いだ。わく、と、音(おん)、性(しょう)、ゆくと、ヒ、打ち、ヒ、枯らし、涙、わぁー、未(ミ)、だ。

 ときと、呼ば、イ。ひとのうなり。ひとのさけび。わたしはもくぞうがにの歓喜。ゆめと身(ミ)、ふたつのうねり。街から街へ、記憶の渋滞、コツコツ、と・・・指先を打つ!・・・ト、あきれるほど、そ(う!)、そこは、とびら、のにおい。

 雨と、など、をゥ、ふたりの目で見る(目で見たことが同じ・・・)。いずれ、は、遅かれ早かれを言(ゆ)い、たとえば、雫に記憶のないとし、ても、私には雫の、その、行先(ゆくさき)不明の、記憶があったらしい。その、感慨らしきものは、まるで関係のない時日(ジジツ)にひィょっと、瞳の隅にあらわれて、覗き込んだものは一様に困惑する。

 まなかに、音(おと)が棲むのゥ、なら、いくらも声にする一方で、無言が何処(ドコ)かで鳴っている、ノ・・・は、魅(ミ)と身(ミ)の共有する、えィがお(絵? 映画?)の姿かもしれない・・・。