<892>「別の名の激しさ」

 めまえで手やふるえ手やふるえ、わずかなイ・・・(イ、イ)、身振り。激しくひらくと、喉の透明な相槌。うつろはわたしの後ろへ控えていて、さらにここは、言(こと)は、とゥ、と、問う。

 ものも鮮やかな、ましてや、私のヒ、沈みまた、丁寧な熱と、にもかかわらず、のゥ歌。

 特殊に声をかいくぐり、私が目ん玉のゥ奔放なするどさを見るとき。未明、未明。

 あるいは別の名が鳴る。別の名が鳴るとき、喉がひとりでひっくり返っている。それは夜の一時(いちじ)のことだ。それは夜の一時(いちじ)のことだ。

 とくに事(こと)へ、私がひとと、よィ、こぼすト、すれば、それは関係の跳躍。誰かがいつの間にそこいらではねていた、とすれば、私のせめて色(イロ)だけからでも踊ってゆく。

 視線と、からかい半分で、その延長上、踊ろか踊ろかその変更で浮かれてイ、また、浮かれることの実感がそもないとき、に(ないときに・・・)、、綺麗な、真黒な穴がこちらをめがけている。こちらを求めている。しかし、それは不安定な勘違いかもしれない。それによってワクワクするとして、勘違い(でない)かもしれない・・・。

 綿(わた)や、弾みのなかにそれぞれで呼吸を揃えておくと、もしや今度は考えのなかに潜み、適当な音(おと)とパチ、パチと鳴るかもしれない。ひどい朝とおんなじ距離になって雄大な層の記憶と一致するのかもしれない・・・。

 行方を私が噛む。私は破裂した、その瞬間の衝撃としてしばらく街路に横たわる。ひとつひとつの彫り・・・が、別様な音(おと)を立てていて困惑からその前進は現れるのかもしれない。

 あるいはこの場に沿う、眺め方というものがないときに、からからとかわいた音(おと)を立てて回る名も現れない道具になるのかもしれない。