<755>「夕方をくれろ」

 お前の横で、ハタと倒れたところで、お前には見えていない。どうしたものか、考えるそばから、わざと集まる。苦しさを、知らないと言っては笑ってしまうし、知っていると言ってもそれは同じことだ。いとも簡単にくだらなくなってまたすぐ始まっている。

 訳をきく、ことではないと、徐々に徐々に拡がりはじめて、また、こいつは、話の外にいるつもりなのだと傾いた。失礼があった。しかし、ほんのしばらく、なんなら長い間ぷいとそこらに出ていることが好きだった。

 次々、これだけ重なるのなら、余計な一語はなおのこと要らない。それで、余計な言葉だけが盛り上がってくる。今から何とでも言おう。忘れたことがひとつ程もないことに気がつく。全部がその通りなら息も詰まろう。いつでもまた夕方をくれよう。