<1339>「散じる朝」

 その背にまわりこみ、打つ、打つのを見る。

 どこまでもぼんやりと、ぼやけて、、

 と、そのまま、打つ、、

 どんどん割れていた、

 私は、少し、盛り上がるのではないか、 と思っていた、

 

 私が、欠ける音しか今必要でない、

 それで、、意図して押し黙るのではないのじゃないかしら、

 この場ではただ音が欠けていく、、

 時折息を吐いていた、、

 

 潜っていくこと、どこか、へ向かうというのもなく、

 方向のことは知らないで、、

 ただ、どうにも潜っている、、

 

 お前の、ただ耽溺、と言っても分からない、、

 目が覚めてくるころ、

 内耳がお前を聞いているころに、、

 私は起きていた、、

 種々のものなどがどうにも巡りたいだけ巡っているのを、なにか‐かたい目で見ていること、、

 姿は今まで眠っていただけだと言う、

 うれいのような、、

 ちょっとさっぱりとした、 淡々とした朝の頃、

 勝手次第、好きに、また、特別な考えもなく、種々のことが入ってくる、

 それは‐新しいものか

 

 あたしが、朝になって、静かな燃焼を見る、

 その後ろ姿だけを見る、

 後ろ姿みたいな朝に、、

 ひとりで削り込まれていた、

 欠けることだけが必要だった、

 

 燃焼の後ろ姿を、、

 そのまま割れている、

 なにか、そのまま、べたついてきた、、

 もう、身体の外側も、粘ついて、

 あたりまえの水よりもうんとゆっくり流れる・・・

 それはあいだに少し音を挟むだけだ、、

 そうしてたらたらと垂れながらかかわってゆく、、

 私が続けて起きているみたいだ、

 

 まったくの、

 さま、

 それもこんなにのびている身体、、

 黙っているという意図もないまま、

 なのだ、、

 あたりまえに流れてくるもの、それに対して徐々に音が変わるように、、

 身体が欠けていくことだけが必要だ、

 欠けて、粘り気が出始める、

 そのような、運動のなかに、

 ひとりでに打ち、打っていく、

 あのねらねらとする、、

 袋のなかを いくつも打っていく・・・