<754>「豊富なひとつの息」

 続々と誘う、誘われる。これがともかくも案内された表情だったことがひといきに分かる。分かりましょう、今度もまた今度も。なるほど、ひっくり返しては、目の前にある、弾みがちな言葉。全部が全部に触れている。

 わずかの隙間でも、どうでも、おそろしいばかり。遅れに優しく微笑みかけているばかり。誰でも、という訳にはいかないが、なくなるならなくなるでとんとこれらの、叩き方に傾けた期待。いつの間にか言及されている場面。

 落ち着いて、から感想を通り抜け、たくましい態度とともに割れてゆく。ゆっくりゆっくり割れてゆく。何故こんなに沢山なければならないのかを、問うたり、問わなかったりで、きっと、歩き方も決めていない。それは誤解かもしれない・・・。