<1970>「背から漏る」

 揺る、

 ・・・

 揺らがりだしたところ、

 手だ、、いや、窓だ、、

 何の弾みから、そこここへ、

 当たり前に増えていく、、

 ひとつのジ、、

 ひとつのさわぎのはた、、

 瞬間へ、ひとつの印を見せて、

 もののなか、遠くへ、生まれてきて、、

 あたしは遠くからその微光が漏れてくる、、

 あ、きいたか、、

 お前は存在のいちりょうからばらばラに、

 散ってきたものの、

 さなかにいて、、

 笑み、だ・・・

 

 この印のなかにどこまでもどこまでも繋がり、、

 ああ、ぼウと、

 ぼうと線はのびてきた、、

 かたがた、酔い、、

 静かな穴のなかへ戻って来た、、

 だらんだらん、、

 しずかに触れてくれ、、

 お前はハタに見えているものの、

 回転に遭い、、

 等しく揉み込まれていたな、、

 背からひとつの流れが、

 紛れ込み揺らがり込み、、

 物事の中央へ、

 なにだ、静かな音をささやき出していた、、

 どこから含まれて、

 あなたは時刻のなかに溜まる、、

 ずれるずれるずれる、

 底に手を当て、、

 台上から星も漏れ、、

 ここはスモーク、

 ここは生まれて間もない場所、、

 あたしは視界へ、

 

 はれ、はれ、、

 とびこんできたらば、そこへ、、

 油分を含み、

 そのあたしのなかへ、、

 意識の本懐とともに、

 伝ってきておくれ、

 と、言う人々の、

 背を垂れる、、

 背をもぞもぞと動く、、

 あたしはこのところへ付いて、

 どう熱を伝えましょうか、、

 どう身体を伝えましょうか、

 あい、、

 それだらば、粘り、、

 じりとじりと、、マを詰めて、、

 あたしのなかへ、生まれて来ませんか・・・