<3117>「あたし、世界、入って」

 あたらしい火のありか、、

 あなたが叫ぶ、、

 あなたが、以前、

 膨らんだ時刻に、

 私はいることになる、、

 ねえ、

 からだ勝手に届けて、、

 あたしの知らない裸足、、

 あたしたれる、、

 しらない時間の上へ、

 これ、

 次々に垂れていくよ、、

 どんどん見て、、

 いくつも知らない、

 いくつもあるのかどうかしらない、、

 

 ただたれて、

 ただ舐めて、、

 ただ舌の中、、

 からだいくつある、、

 からだたしかめる、

 順に、

 順にほどけるからいいの、、

 あなたがほぐれていけば、いい、

 紐をほどいて、、

 ねえ、

 しずかにあなたのなかにいる、、

 あなたあたたまる、、

 あなたからだ熱になって、、

 あなた少し振動する、、

 ふるえる、、

 からだをいつも見ている、、

 あなた舐める、、

 舐めて舐めて、、

 こんな時刻に生まれたところだったの、、

 そうか、、

 あたしはよろこんで、、

 このへんを探る、

 このへんからいつも泡の、、

 泡の吹き出てくる、

 あたしそれをゆっくり見る、、

 見て、

 その世界に入る、、

 ねえ入りたいだけ、

 ずっと入って、

 あたしこの世界、

 ずっと入って、、

 

 まだまだたくさん、、

 まだまだほどけて、

 時間のなかで、

 私の粒の、

 こすれて音がして、、

 どこに行くか分からないまま、

 すべて消えるの、、

 すべて手の中・・・

<3116>「ここはフェストゥム」

 あたし今見てきてきいたからだから、

 ずっと先へ来たの、、

 ここからまた呼吸して、、

 あたし少し出す、、

 なにすべてでた、、

 なにからだすべてでたの、、

 どこから、

 どこから漏れていたの、、

 あたししずかにこのなか、

 このなかざま、、

 あたし内自、、

 外側の肌、、

 連続時間、、

 すべてがはじまる、、

 

 すべてはフェストゥム、、

 あたしは興奮し、、

 そして、

 死ぬことの恐怖を同時に覚える、、

 ここはフェストゥム、、

 誰が招ぶのか、、

 儀式が、

 次々に追加される、、

 あたしは、

 こわくなりながら、

 踊り狂う、、

 踊り狂う人間の気持ち、、

 あたしが剥がれ、

 最後尾、、

 それぞれの瞬間、、

 それぞれの肌の見える場所、、

 それぞれの時間、、

 からだたいて、、

 どんどんたいて、、

 火のなかにまぎれる、、

 ああ次第に音の住む、、

 あの世界のなかへ、

 まっすぐに入っていくこと、、

 あたしは見、、

 あたしは空を吸い、、

 煙と同体、、

 煙から少しできた人間、、

 僅かな笑みを見せる、、

 

 ああ最後の列、、

 あたしは死ぬのかしら、、

 あたしは死ぬとしたらそれもいい、

 死なないとしたら、

 また先へ進むだけ、、

 先とはどこ、、

 あたしは訳が分からなく、、

 からだ熱をもつ、、

 祭りのなか、

 祭りの近さ、、

 ある場所へ、

 とりあえず行ってみることの興奮・・・

<3115>「一量駆けて」

 ここにありやなしかの僅かの判断から、

 僅かにこぼれた、

 二重、三重の言葉、、

 私は、助けない、、

 私は、ただの時刻、、

 ただからだを、

 この存在のなかに、

 少しずつ入れていること、、

 少しずつ復帰して、

 少しずつとらえる、、

 あなたは今、

 この回転をとらえて、、

 私に示す、、

 私は、

 静かな呼吸のなかに、

 一量用意された、、

 

 一量駆けては、

 また摘み、、

 一量揺らいでは、

 また含む、、

 またこの先のつらなり、、

 そこは知らない場所、

 あなたが、

 順に声を掛けているともしらず、、

 私はこの時空に、

 埋もれて、埋もれて、、

 また身体をしめる、、

 きいたことのない場所に、

 あなたはそっくり膨らみ、、

 またものごとへかえる、、

 まだまだかえれ、、

 まだまだ流れろ、、

 お前が存在よりはやく、、

 生まれてしまうことを、

 私はそっと見ている、、

 選ばれたその時間の、

 ひとつひとつを、

 身体低めるように、、

 身体いつまでも低く届くように、、

 身体いつまでも一量、、

 一量低くきこえるよう、、

 

 あなた話の中に垂れた、、

 まとめてとけたの液体、、

 あなた液の中、

 よびかけに応じない、、

 あなた姿の中、、

 からだまるで小さな宇宙、、

 からだまるでかろやかな夢、、

 あたし過去一量、、

 エネルギーの底部、、

 静かに叫んでいるような、

 その力強い日に、

 あたしも居る、、

 あたしも居てみる・・・

<3114>「なにがからだだ、それらすべて含む」

 少し液に、

 あたしも少し混じり、、

 少したまり、

 少し膨らんだところ、

 あなたの時空が合わさる、

 ものがすべてひらき、、

 すべての空中、

 すべての身のなかへ、

 あなたが混ざろうとする、、

 すべてのもののほどけ、

 あたしは溶けてしまう、

 あたしほぐし、、

 あたし感情し、

 あたし感情からさめ、、

 あたし浮上する、、

 

 あたしこんどだんだんにとけ、

 よくまじりあう、

 よくほどけあう、

 うごく、、

 こんなものが段々に動く、、

 続々と行く、、

 なにだ次々に生まれるもの、

 あたしは先の方へ、

 ふくらんで行きながら、

 なにがからだだ、

 なにが合図だ、

 そういったことの一切が不明なまま、

 ずっと前へ出る、、

 ずっと先へきこえている、、

 なにがこのもののなかにひびくの、

 声なのか、どうか、、

 そんなことは分からず、、

 私はずっと先へ、

 しずかに存在をはじめ、、

 しずかに風景をはじめ、

 それらすべて含み、、

 それらみな同じ時刻、、

 

 からだに集まり、

 からだはほうけて居、

 いまそれぞれを見ている、、

 私が向かうところ、、

 あたしがそれぞれの道、、

 特に入っていく訳でもなく、

 真正面から出ていき、、

 これは身体になる、、

 これはあなたから生まれたことになると、、

 しずかに考えていた、、

 そんな世界ではあった、、

 誰が集めた、

 誰が掴まえた、、

 あたしは背後にあり、

 呼吸の外にあり、、

 全体を見ていた、、

 全体を眺めながら・・・

<3113>「時間の粒はやわらかく、からだ破壊盛り上がる」

 ひとつの見つめに会い、、

 あなたからだふたつ、

 複数にした、、

 あなた次第にとけ、、

 私のなかの呼吸が、

 次々にここへ生まれることになるのを、、

 またも知る、、

 またもはげしく知るのに、、

 時間が回転し、

 時間がほどけ、

 時間がやわらかくなって、、

 あなたの肌の上に乗る、

 あなた、

 急に目まぐるしくなる、、

 少しずつ歩む、、

 

 なあ、

 お前のエネルギーの大きさ、

 お前はどう扱ったらいいのかも分からない、、

 少しずつ流れる、、

 少しずつ集まる、、

 かたまりのなかへ入れて、、

 かたまりのなかへ、

 少しずつ大きくなる、、

 もっと中へ、

 もっところげて、、

 もっとあたしのなかへ、、

 すっかり、

 粒が揃う、、

 あたしこの粒と粒の、、

 不思議な過ごし、、

 からだとからだ、、

 時間が違うもの、が、、

 ひとつの合わさっていくのを、、

 じっと見つめている、、

 じっとこの時空を見つめているのを、

 あなたは見ましたね、、

 あなたは時間の粒、、

 そこらに転がして、、

 粒のとけてくの、

 そっくり見ましたね、、

 味がしましたね、、

 どこからどこ、、

 どこからどこ、、

 

 からだ破壊、

 からだ盛り上がる、、

 わたしの声の先、、

 声の、

 僅かに立つ辺りに、、

 あなたの中心が居ました、、

 静かに悪を成せ、

 静かに息をはく、

 からだ全部持ってこい、、

 しらない扉、

 からだ、

 あるだけ全部持ってこい・・・

<3112>「この場所に生まれた人」

 簡単に流れ、

 簡単につくる、、

 またあたし膨らみ、、

 生をどうしたらいい、

 底から寒くなるほどの冷静さ、、

 同じ人間とは思えないほど、

 表層にあらわれる落ち着きのなさ、、

 ねえ、

 あたしは読んでいましたよ、、

 何度も、

 何度も、

 時間をかけ、、

 時間をつくり、

 あたしは先の方へ、

 まっすぐに膨らんでいく、、

 

 あたしが用意されて、

 まっすぐにこの地平を見ること、、

 あたしは時刻の含みに、

 しずかに、

 からだ全部を浸し、、

 からだから先、、

 あふれていく水の、、

 全記憶が、、

 あなたへと迫る、、

 わたしはこわいですか、

 いいえ、ちっとも、、

 そんなものは持ち合わせていないのか、、

 あたしは陽気になる、、

 からだが、

 手から手へ、絡んでいく、、

 記憶のなかで、

 あなたが作られていく、、

 あたしは先、先へ、

 しずかに時刻を含み、

 あたしのなかへ生まれていく、、

 あたしは底を見、、

 わずかな呼吸で、

 この場所に、生まれるのを見る、、

 

 この場所に生まれた人、、

 あたしは順番にほうけて、

 ここの一切を掴まえるのだが、、

 それはどうしてだろう、、

 それはどこの呼吸がそうさせるのだろう、、

 私には、見えない、、

 私にはそれらは見えない、、

 しずかにふたつの、

 からだのながれが、、

 今を見て、

 今のなかから生まれる、、

 今のなかを走る、、

 あらたなヒ、、

 あらたな紋様を見ながら、

 あなたは居る、、

 あなたはこの時空に・・・

<3111>「土台を作る」

 あたし果たすの、

 ねえ、

 どこか分からないでしょう、

 不気味でしょう、、

 この静かな日のことが、、

 私は次々、

 遊びのような、ヒのなかに出、、

 ひとつひとつを含む、、

 ねえ、

 分からないでしょう、、

 ここがどこなのか、、

 私は先に進む、、

 こんな場所へは普通出るものではない、

 あたしはしかしごまかさない、、

 ひとつひとつの列を、、

 自由に進む、

 

 あたりまえに用意された道、、

 こわいな、、

 わたしは無言で、

 どこなのか分からない場所に、

 立たされて待っている、、

 手で探る、

 どこに辿り着いたらいいのか、、

 すべては学び、、

 すべては生きていることの驚き、、

 あたしは作る、、

 自分で骨を、

 自分で土台を、、

 ある静かな道から出て、、

 あたりまえに溢れる、

 あたし自身の水から、

 それらを、完成させてゆきました、、

 あたしは先に、

 からだをころがしながら、

 これを静かに用意しました、、

 あたしは含み、

 どこからともしれない日々の流れを、

 ここに求めました、、

 ここから姿はあわさりました、、

 どこへどこへ行く、

 姿はどこへ行く、、

 私そのヒにはさまるの、

 どこからかきこえて、、

 

 あなたはしみていない訳ではなかった、、

 不可能な季節から、

 あたしは生まれきっている訳ではなかった、、

 からだが下に垂れ、、

 徐々にここに内景色が来る、、

 あなたは下に垂れ、、

 かたまって生まれる、、

 時刻を眺めて、、

 まだずっと先の方、

 先からまだ数えたばかりのところへ行くと、

 あなたがそこにいる・・・