<3030>「日々を踊りに回収する」

 集まるわ、

 まだただ、

 どこへとも言えず、、

 からだは重たく、

 それぞれの日々のなかへ、

 真っ先に戻っていく、、

 戻っていく、

 ヒに打たれたところ、、

 あたしが風景に、

 次々に膨らんでゆくところ、、

 あたしはまっすぐに見て、

 からだを確認します、、

 

 いつかその、

 確認した出来事が、

 次から、次へと、、

 私のなかにながれてきて、、

 これから、

 はたらいている様々な瞬間が、

 私に混ざっていく、

 私に溶けていくのを、、

 少しずつしってもらえる、、

 少しずつふくらんで、

 少しずつ走らせてもらえる、、

 あ、

 まだこの季節は、

 私のために存在していて、、

 その存在も、

 どこからと、

 はっきり言えないところで、

 ゆっくりと剥がれていく、、

 ゆっくりと剥がれて、

 ゆっくり溶けていく、、

 あたしの日々の下で、

 どこにその呼吸があり、、

 どこからその命の、

 別の方法があるのか、、

 しずかに訊ねても、

 それはなかなかに難しい、、

 

 あの、

 からだばかりよくうつる、、

 その日々の延長の、

 あたしの仕草、、

 あたしは全的に歩み、

 全的に踊る、、

 あなたはぼうっとした視線に、

 取り巻かれて、

 日々をこの踊りに、回収してしまおうとする、

 それは私にとり驚きでした、、

 驚きとよべれば、

 それは光を持ちました、、

 あなたからかかる、

 いくつものおとと、、

 半端に合わさる、

 あたしの夕べ・・・

<3029>「抜けてる、落ちてる、宇宙のきれを待つ」

 土を抜けてる、、

 まだ、

 たまっていたものも、抜けてる、

 からだの先へ、抜けてる、、

 あたしこれどうする、、

 しずかに液が上がってきて、、

 自分の力の外、

 次から次へ、

 こぼれてしまう状態、

 垂れてしまう状態、、

 あたし、

 次から次へ、行くの、、

 からだから先に、

 しぼれてしまう状態、、

 

 あたしまだ肌抜けてる、、

 肌、落ちてる、、

 からだ先、、

 からだあとから、あとから、、

 なんだか、

 必要十分に生えてくる、、

 あなたはだから、

 そこから先にいて、、

 ずっと、

 ずっと前のこどものときから、

 ずっと生えているものを、、

 しずかにヒの掬いのなかに出して、

 あたしはまたまじわる、、

 からだしずかにはじまるのを、、

 あなたがすべてだして、、

 あなたは、

 このさきの、

 まったくからだが千切れて、

 見えなくなってしまうところまで、

 ゆっくりと歩いていく、、

 あなたが山頂に着いて、、

 しずかな、

 風しかきこえないところで、

 宇宙のきれを待っているところ、、

 そこに私は、

 ただのつめたい呼吸で到着する、、

 その到着する世界のためだけに、

 あなたは生きる、、

 

 あなたは暗黒世界、

 暗時の、

 からだひらめく世界、、

 ねえ、

 そのときに頼りなく、

 出す声を握って、、

 どこかどこか、

 遠くから存在するすべてのものと、

 あなたに似通ったもの、

 そのすべてを、

 ゆっくりと握ってくれたら、

 いい・・・

<3028>「全ての生が溶けていく」

 からだはまだすばやく、

 あなたのなかにいるのに、、

 あなたは泳いでいるもの、

 そこから去る景色など、

 幾量もの回転から、、

 逃れる術を知らず、

 私は順に膨らんでゆく、

 あとはもののそろう仕事、

 ひそかにあなたは集まり、、

 あなたは複数の音の、

 只中で、

 順当に揃うだけ、、

 

 跳ねっ返しの、

 ただそれだけのための、

 あなたはリズムになっている、、

 あなたは生一切になっている、

 私はこの膜の、

 からだの初めての、、

 出会いの、

 もののはじめ一切になっている、、

 なんだなんだ、月日が、、

 あたしの知らない呼吸を生み、、

 あたしの肌の只中へ、

 そのひとつひとつが帰るとき、、

 あたしは夢見、、

 あたしの目の前にひろがる風景、、

 それらから次々に来る姿、、

 あたしはそのままを吸い、、

 そのままがからだの形に、

 からだからありがたい、

 ありえているからだ、

 ありえている展開の、

 全て夢のような時間、

 全て静まりかえる時間、、

 私はまっすぐに見ていて、

 私はもののヒのなかに存在する、

 存在を捉える、、

 全て器、

 全て器からあがる煙、、

 煙のなかに生が、

 全ての生が、溶けていく

 からだを単純に、

 からだを感想に、、

 

 はてはまたはてへ、

 はてからまたはてて、、

 あたしいのちしたい、

 からだにまたいのちあり、それをしたい、、

 したいしたい、、

 あなたまたいのちからだしたい、

 回転する、、

 こんな生まれ方は眩しい、、

 こんな生まれ方はひとり、、

 異常生命を見つめるいくつもの時間、、

 あたしの急な理解・・・

<3027>「生のかたまりが、じりじりと」

 あたらしく、

 ほんの少しのものごとが、

 私の方に向き、

 私からいちいち漏れてくるのを、、

 報告する、、

 からだからすぐ泡立ち、

 そこここへつながってくるのを、、

 今確かに知るところ、

 あたしがさがしている、、

 ものをたしかにさがしている、

 その手つきが、

 そのよろこびの所作が、

 このなかにはあるのだ、、

 

 私がすべてばらばらになったあと、

 なおも懐かしいのは、

 ただよく訳も分からず、

 まとまった時間、

 そこらを歩いた記憶だけになるのかもしれません、、

 あたしは浮かべている、、

 どうしようもない、

 この生のかたまりを、、

 この地上に浮かべている、

 あれはどこにいる、、

 どこのほうけなのだと、

 静かに考えながら、、

 私は浮かんでいる、

 私は力んでいる、、

 からだのどこまでが力で、

 どこからが空気かも分からず、

 ずっと先へ出ようとしている、、

 おそろしい、

 おそろしい、、

 いつもここに向かう、

 いつもここで会う、

 おそろしい、、

 

 あたしはこの、

 じりじりじりじりとした時間を、

 無限に運んでいくのかしら、

 というところからくる、

 この種の無限の倦怠は、、

 おそらく中学生ぐらいの頃から持っている、、

 あたしには先などない、

 ただ現在があるだけ、、

 しかしその現在も、

 見えないところ、

 気づかないところで、

 日々変化している、、

 それが先であった、、

 先は、

 気がつかないうちに来ている、、

 私にはそうである、、

 1日を見つめること、

 1日を離脱すること、

 生まれること・・・

<3026>「内界‐死‐再‐ふつふつ」

 おそらく内界は、、

 私の指図や思いなどと、

 まったく無関係の場所で、

 集めた材料をもとに、

 世界を、

 その転換を、

 更新をやっている、、

 であるから、

 私にとって、

 イニシエーションは突然にはじまるもので、

 いきなり襲われるものだ、、

 解決も、

 私が妙案を思いついて、

 訪れるわけではない、、

 いつかその嵐から、

 先へ抜け出たことを、

 あとから知らされるだけだ、、

 

 私のなかで、

 無闇に焦るものが、

 肉体を超えて、

 どんどんと、

 先へ、先へ駆けて行こうとする、、

 あたしはそれに圧倒される、

 私は一個の身体ですから、

 どうしても、

 ここ、以外には居れない、、

 それで、

 どこへも行けないような気がするという焦りを、

 ひとつひとつ回転さしている、、

 それはそうです、

 ここ以外に居れないものは、

 どこへも行けません、、

 あなたは、

 内自に声をかけなさい、、

 内界と、

 しずかに口をつけていてください、、

 

 再‐ふつ‐入寂、、

 からだがあいた、

 あなたあなた、、

 あたしはずっとこの底のこたえのなかで、

 いまも声をきくに及んでいます、、

 あなたあなた、

 再‐ふつ‐入学、

 学へ入るあなたのエロティシズムは、、

 欲望、欲望、

 欲望の通り、、

 あなたからからにはてたあと、、

 もの言わぬ天井、

 早く帰りたい、、

 あたしはこんな速度のなかで、

 ものを祝いたい、、

 そっと呼吸のなかで暮らしたい、、

 ずっと遠く、、

 あたしの肺のあるところ、、

 ずっと遠く、

 あたしが肺を選んだところ・・・

<3025>「外の豊富、内の豊富」

 内界と、

 当たり前に接続されている皮膚、、

 それらが、

 時間をためて、、

 朝起きるとき、

 全てが流れ出す、、

 私はその苦さに、

 じっと掴まっている、、

 ここはどうしても重い、

 重たいものと付き合い、

 しばらく、

 内界で、自由に起きていたことが、

 流れるのを待つ、、

 この先は少し自由だ、、

 また生活する、、

 生活する肌に、

 あなたはもう少しついてくる、、

 

 あなたが増える、、

 私は見ていて、

 うん、

 私は何故なにも語らなくなったか、、

 秘密をぐっと抱え込んだからなのかな、

 という気がしている、、

 今、

 諸々を喋ってしまうと、、

 ひとつの到達点につくまえに、、

 私は剥がれてしまうかもしれない、

 しかし今さら話したところで、

 もう剥がれやしないところまで来ているのかもしれないと、

 いつもこのふたつで揺れている、、

 私は、

 私の仕事を優先させてきた、、

 それによる不利益は全て受けるつもりで、、

 あとのものはいらないと思って、、

 そうしたら、

 なんだか外側も少し豊富になっていきそうな様子で、、

 あたしはどうしよう、、

 外の豊富と、

 内の豊富と、、

 どうバランスをとろうか、、

 これは今までやったことのないこと、

 内の豊富のため、

 外はどうでもいいと思ってきたが、

 だんだんどうも、

 そういう訳にはいかなくなってくる、、

 

 私には話したいことが何にもないんだ、

 という気分、、

 私はしかし表現とトレーニングを生活の中心に据えている、、

 どこかへ出るためではなく、、

 ここが気持ちよくあるため、

 一日一日はイニシエーションだ、、

 だから、

 違う場所に出ている気がするのは、

 当然のことなのだ・・・

<3024>「どんな顔で立っていたらいい」

 ひとつひとつが流れて、

 今、

 大変な仕草のなか、、

 なんだ、、

 からだに意識が残ったまま、、

 これは、

 どこを擁護する、、

 あたりまえにあつまるこのいくつもの形は、

 どこを振り、見留める、、

 私にはそのいくつもの天気、

 いくつも見留められる回転、、

 いくつものまたたきのなかで、

 はっきりとこの辺りに並ぶ経験が、

 今の私のなかにはある、、

 

 命を拾ってくれ、、

 どこにあるかは分からない、

 あなたの命をひろってくれ、、

 どこからあらわれて、

 どこへ行くんだ、、

 あなたがいたところ、、

 私には、

 非常に難しい線を走らせていく、

 そんな必要がある、、

 そんな身体の生まれがある、、

 あたしをただ向いて、

 と言うときの、

 どことなく違和の残る時間、、

 向かれたら向かれたで、

 困ってしまう時間、、

 あたしはこの場所に、

 どんな表情で立っていたらいいのか、、

 からだは巡る、、

 いくつもある場面、、

 私は意味を見過ぎている、、

 どこから来て、

 どこに行くのか、、

 あたしが掬おうとする部分、、

 

 身体がたくらんで、、

 今ここに座るものとて、

 私には分からないまま、、

 意図も水も流れ、

 その底に、

 しずかに身体を放置したまま、、

 あたしは招ばれる、、

 あたしはまっしろな場所に、

 ゆっくりと招ばれる、、

 どこから来ても、、

 また同じ場所へたまる、、

 あきらかなもの、

 多分また、

 違う流れを作っても、

 同じ場所に来ること、、

 ではあなたは、

 ここに居てみよう・・・