<3027>「生のかたまりが、じりじりと」

 あたらしく、

 ほんの少しのものごとが、

 私の方に向き、

 私からいちいち漏れてくるのを、、

 報告する、、

 からだからすぐ泡立ち、

 そこここへつながってくるのを、、

 今確かに知るところ、

 あたしがさがしている、、

 ものをたしかにさがしている、

 その手つきが、

 そのよろこびの所作が、

 このなかにはあるのだ、、

 

 私がすべてばらばらになったあと、

 なおも懐かしいのは、

 ただよく訳も分からず、

 まとまった時間、

 そこらを歩いた記憶だけになるのかもしれません、、

 あたしは浮かべている、、

 どうしようもない、

 この生のかたまりを、、

 この地上に浮かべている、

 あれはどこにいる、、

 どこのほうけなのだと、

 静かに考えながら、、

 私は浮かんでいる、

 私は力んでいる、、

 からだのどこまでが力で、

 どこからが空気かも分からず、

 ずっと先へ出ようとしている、、

 おそろしい、

 おそろしい、、

 いつもここに向かう、

 いつもここで会う、

 おそろしい、、

 

 あたしはこの、

 じりじりじりじりとした時間を、

 無限に運んでいくのかしら、

 というところからくる、

 この種の無限の倦怠は、、

 おそらく中学生ぐらいの頃から持っている、、

 あたしには先などない、

 ただ現在があるだけ、、

 しかしその現在も、

 見えないところ、

 気づかないところで、

 日々変化している、、

 それが先であった、、

 先は、

 気がつかないうちに来ている、、

 私にはそうである、、

 1日を見つめること、

 1日を離脱すること、

 生まれること・・・