<3029>「抜けてる、落ちてる、宇宙のきれを待つ」

 土を抜けてる、、

 まだ、

 たまっていたものも、抜けてる、

 からだの先へ、抜けてる、、

 あたしこれどうする、、

 しずかに液が上がってきて、、

 自分の力の外、

 次から次へ、

 こぼれてしまう状態、

 垂れてしまう状態、、

 あたし、

 次から次へ、行くの、、

 からだから先に、

 しぼれてしまう状態、、

 

 あたしまだ肌抜けてる、、

 肌、落ちてる、、

 からだ先、、

 からだあとから、あとから、、

 なんだか、

 必要十分に生えてくる、、

 あなたはだから、

 そこから先にいて、、

 ずっと、

 ずっと前のこどものときから、

 ずっと生えているものを、、

 しずかにヒの掬いのなかに出して、

 あたしはまたまじわる、、

 からだしずかにはじまるのを、、

 あなたがすべてだして、、

 あなたは、

 このさきの、

 まったくからだが千切れて、

 見えなくなってしまうところまで、

 ゆっくりと歩いていく、、

 あなたが山頂に着いて、、

 しずかな、

 風しかきこえないところで、

 宇宙のきれを待っているところ、、

 そこに私は、

 ただのつめたい呼吸で到着する、、

 その到着する世界のためだけに、

 あなたは生きる、、

 

 あなたは暗黒世界、

 暗時の、

 からだひらめく世界、、

 ねえ、

 そのときに頼りなく、

 出す声を握って、、

 どこかどこか、

 遠くから存在するすべてのものと、

 あなたに似通ったもの、

 そのすべてを、

 ゆっくりと握ってくれたら、

 いい・・・