<2925>「一切無、この点を洗う、秘密」

 まだ鈍く、

 からだがはじまってくるころに、、

 私は居て、

 私は透明な存在から、、

 しずかに事象へうつる、、

 しずかにからだのかたまりになり、、

 私が縁をひらくところ、、

 私が存在の肌にあたるところに、

 それぞれの、、

 形のない夢を移していく、、

 あの姿はだれだろう、、

 あの重みは、

 私は少し遠くなる、、

 この場から、

 少しく遠くなる、、

 

 今、

 つぶがなにかからはたかれ、、

 私は、

 しばし裸でいた、、

 こんな、

 一切無の格好で、、

 私はだらっとしていて、

 困ってしまう、、

 私は、

 しらないヒの肌に、

 まったくはりついていて、

 まったく呼吸も出来ないまま、

 からだから、

 全てがほどけてしまった、、

 からだから、

 全てがきこえてしまって、、

 私はさきに、

 この点を洗ってみることにした、、

 この点は、、

 どこへ浮かぶともしれない、、

 あなたにはっきりとあらわれてくる印のようなのだ、、

 あなたにはっきりと歌い継がれてきた、

 身体の興奮のようなのだ、

 それだから、

 あなたは目覚める、、

 あなたは醒めたあと、

 生活をきいたあと、、

 しずかにここを過ごしたくなる、、

 

 私には肉体の秘密が、

 静かに遠かったり、

 近かったりする、、

 あたしには存在の秘密が、

 静かに息を殺している場面があると知ると、、

 現実に生きることをとても、

 近く想ってしまう、、

 あなたには身体が宿る、、

 すさまじい総量で、、

 わたしには無限の景色、、

 無限の色合いが、

 迫ってくる・・・