<2545>「またここ、あたしは吸う」

 あたしにはこのハのもの、

 からだにもえてのち、

 うごいてのち、

 世界に静かにかかるもの、

 私は振ろう、、

 なにとなく、

 なにとはなくものにかかろう、、

 あたしはものめざす、

 徐々にからだへとかかる、、

 なに、

 ひとつめの音、、

 あたしはそこできき、、

 私の中へと連なる、、

 

 またこの場所、、

 あたしはこの場所、

 それぞれに、オンジョウを交わし、、

 うまれたあと、、

 どこか、

 しずかに過去をさらったあと、、

 私はくだける、、

 私は泡立つ、、

 ものの印の近いところ、、

 あなたは見てまわる、

 それを含み、

 それをかつぐ、、

 遠くへ遠くへ、

 ある、

 ひとつの動きのヒ、、

 からだの人、、

 なにやら、

 ただ運動の人、、

 時間を多量に含み、

 ここへ回転させる人、、

 私は喜ぶ、、

 このヒの輪の中に入る、、

 からだは流れをきき、、

 しずかにもとの場所へ入る、、

 うまれたばかり、

 まだ、

 からだをさばいたばかり、、

 

 ひとつの手の注意のなかに、

 あたしは潜り、

 たれというにごりもないまま、

 それを含む、

 それを吸い集める、、

 たれか泡、、

 たれか角度から、

 ほうてき、

 生まれてくる、、

 あたしはひとりの振動のなかへ、

 からだをかえす、

 またここ、

 またこの場所、

 また生まれてくる・・・