<2926>「生命幅、生の燃焼の匂い」

 からだからさきに来たの、、

 あなたはあたたかい卵だからさ、、

 あなたが、

 次々、

 現象の中に生み出すひとつの、

 その卵だからさ、、

 あなたは並んでいるの、、

 あなたは訳も分からず、、

 真剣な、

 現象の卵のなかに、

 あなたはかきまわされて、、

 あなたは肌に、

 あなたは新しくなって、、

 いまやこの地平を、

 下ろした呼吸で見つめる、、

 

 あたし、

 順番が来たの、、

 順番が来るということは、

 どうしてこんな重みを持つのだろうか、、

 からだからいのちが千々に漏れ、

 あたしは拾おうとし、

 もうこのぐらいで一杯かなと、

 残りを捨てようとし、

 またひろい、、

 またからだからつくこと、、

 つながること、、

 あたしの生命幅につながること、

 あたしが宇宙ではないこと、

 叫びでもないこと、

 疑問でもない、

 あたしはしらぬまに、

 あらぬ方向へのびている、

 幾筋の光と泥の線です、、

 泥のにおいです、

 泥の時刻です、、

 あたしは現象へ潜って行き、、

 辺りの匂いを嗅ぎます、、

 これが生きている人ではないかしら、、

 これは誰かしら、、

 私かしら、、

 

 私は、

 どうしようもない有限性です、、

 ですから、

 真剣であるよりは仕方のないことだと、

 この頃理解し出したのです、、

 この頃かたまり、、

 この頃少し、、

 生きていることは一日だと、、

 理解し出したのです、、

 あたしは力を張りすぎずに、

 集中していきます、

 日に日に、

 真剣になっていきます、、

 あたしの生の燃焼の匂い、