あたしは、その、
たいした響きを、もつようには思われないもの、
そのひとつを、
しっかり皮膚の裏側へ、貼り、、
長い、長い時間をかけて、
それがからだに浸透し、、
内世界を構成する、
ひとつの風景になるのを、
じっと待っていた、、
あたしは、まだ、、
泡立ちが足りない子ども時代から、
積極的にそうしていた、、
からだのはしにたまる、、
その泡粒ごとの記憶を、
あたしはかきますようにして、起こした、、
あたしはその光景を、、
ただぼんやりと見つめていただけだが、、
しずかに、、
わたしは渡るのを見た、、
からだはどこへ、、
この破片はどこへ、
わたしは、
水のなかに潜り、、
まだ、生まれるまえのことにも、
接続されえない、、
そんな形の、
おどろきと、焦りと、、
こわいぐらいの冷静さとをもって、、
また空気のなかに出ていた、、
うん、、
からだちがうよ、、
どこまでもひろがりうる、
訳ではないんだ、、
水と、私とは、
交渉を、限定した、、
ここから先、
あなたは入れません、、
それは互いの道だから、、
あなたが、、
なにかなかに言いようのない熱を持ち、
存在しているとき、
ここでひっくり返ること、、
その、それぞれを、、
ひとつひとつ見ているだけでは、
なんのことであるか分からない、、
あなたのその仕草で、、
また埋もれる、、
あたしは遠い空間へ出た、、
からだのかたち、、
まっすぐに立てる、
その生まれのひとつひとつを、
あなたはさぐる、、
あなたは何度もこのヒを見ている、、
不思議をまた内部に、折り畳む・・・