<2739>「あたしが水を限定してからの、その内世界の育ち」

 あたしは、その、

 たいした響きを、もつようには思われないもの、

 そのひとつを、

 しっかり皮膚の裏側へ、貼り、、

 長い、長い時間をかけて、

 それがからだに浸透し、、

 内世界を構成する、

 ひとつの風景になるのを、

 じっと待っていた、、

 あたしは、まだ、、

 泡立ちが足りない子ども時代から、

 積極的にそうしていた、、

 

 からだのはしにたまる、、

 その泡粒ごとの記憶を、

 あたしはかきますようにして、起こした、、

 あたしはその光景を、、

 ただぼんやりと見つめていただけだが、、

 しずかに、、

 わたしは渡るのを見た、、

 からだはどこへ、、

 この破片はどこへ、

 わたしは、

 水のなかに潜り、、

 まだ、生まれるまえのことにも、

 接続されえない、、

 そんな形の、

 おどろきと、焦りと、、

 こわいぐらいの冷静さとをもって、、

 また空気のなかに出ていた、、

 うん、、

 からだちがうよ、、

 どこまでもひろがりうる、

 訳ではないんだ、、

 水と、私とは、

 交渉を、限定した、、

 ここから先、

 あなたは入れません、、

 それは互いの道だから、、

 

 あなたが、、

 なにかなかに言いようのない熱を持ち、

 存在しているとき、

 ここでひっくり返ること、、

 その、それぞれを、、

 ひとつひとつ見ているだけでは、

 なんのことであるか分からない、、

 あなたのその仕草で、、

 また埋もれる、、

 あたしは遠い空間へ出た、、

 からだのかたち、、

 まっすぐに立てる、

 その生まれのひとつひとつを、

 あなたはさぐる、、

 あなたは何度もこのヒを見ている、、

 不思議をまた内部に、折り畳む・・・