<2833>「あなた今生一切、手、剥がれるページ」

 からだからあなたが聞こえてきても、

 なぜか、

 あたしは蓋をしている、、

 私にはその物音がどこか関係のない、

 一量の響きとして来る、、

 あたしはカラの、、

 からだのなかになにおさめるものもない、、

 どこから来たのかしら、

 これはしらない、、

 わたしはもののおくのおとにからだをつけ、、

 しっかりと動く、

 これがリズムになってくること、、

 私の肌居へ、

 続いてあつまってくることに、、

 いまは、

 ゆっくりと驚いている、、

 

 だれが種を仕掛けたの、

 からだは、取り込むの、、

 違和のなかへ一度投げたの、

 その映像だけ、

 わずかに残りながら、、

 あたしは少し湯音が上がり、、

 不可思議な場所へ出ながら、

 しらずに、

 私を探ったの、、

 今生一切、

 私の物音、、

 私は過去から過去へ、、

 しずかに水を渡しながら、

 ものともの時一切、、

 現象と付き合いながら、

 同じブツと付き合いながら、、

 お前は誰だ、

 ページが剥がれるほどの付き合いだ、、

 お前に触れてきた、、

 お前はいつからか値段ではない、、

 ひとつの身体だ、

 なあ、、

 そういう変更の一時がどこかにあるのだ、、

 なんども、

 なんどもさわる、、

 なんどもさわることで、、

 ここには何が出来ていくのだ、、

 

 あたしはあなたの剥がれと、

 少しずつ一緒になってきたのだな、、

 なあ、

 あなたが底にいるときに咲いた花の、

 輝きで今私の視界が明るい、

 としたら、、

 あたしもまた底の方に水を、

 甘味を含む液の流れを、

 送らなければなりますまい、、

 なあ、なあ、

 あなた手、今生一切時、ひとつの手・・・