<2847>「透明な紋様」

 複数の手をしている、、

 あなたははしから順に応える、、

 あたしはかろやかにあたる、

 ものが かげだけでなく、

 輪郭だけでなく、

 水だけでなく、

 線だけでなく、

 宇宙を備えて、

 まっすぐに出てくる、、

 

 あたしはここを浮かぶ、、

 ここから先へ浮かぶ、、

 ほんの僅かな隙間に、

 透明への入口があり、、

 私は歩むとも歩まないとも言えず、、

 この腕一切、、

 変色し、、

 徐々に違いがなくなるよう、

 しずかに思念し、、

 またさらに浮かぶ、、

 私が知っている太陽では、、

 この出入りがいくつも繰り返され、、

 私は生まれたり、

 生まれなかったりするらしい、、

 それも言葉が、

 附着したり、

 附着しなかったりするらしい、、

 本当のことは言葉にならない、

 では、

 本当のことではなく、

 言葉の方に現実を見た人間はどうなる、、

 全ては透明になる、

 透明への案内になる、、

 

 異様であることと、

 異様であることがあるとき、ほどけること、、

 私は粒でしかないが、、

 それはひろがり、、

 円になり、

 紋様をつくる、、

 あたしの過去も、

 どこに発出したらいいか、、

 迷っていた言葉も、

 全て紋様になる、、

 そのつくりのひとつひとつから、

 僅かな溜め息が漏れ、

 しずかな大音声となる場へ、

 あたしは居ます、、

 居ることで、

 下肢の振るえがくるのも感じます、、

 それもとけます、、

 ほどけて、、

 あなたは一層、

 わたしの歩みと同形になります、、

 うん、

 かつてからだだったものを、

 十分に集めている・・・