<2501>「うまれたばかりであたたまれない」

 この先にいた、、

 まだこの手の中を見て、

 そしてそこよりずっと先に、、

 からだは居て、

 あとを探る、

 深くを探る、、

 もののいろのなかをどうして、探る、

 いろのなかをいく、

 いろのなかをくる、、

 わたしが、華やいで、

 そのなかに、

 光も何もいらない、、

 ただ手の感触、、

 ただ手の花びら、、

 無数にきこえ、、

 あたしはなかにいる、、

 

 きこえた声であること、

 それ以上に、

 ふるえるひとつの実の出来事であること、

 あなたは語り、

 あなたは剥がれ、、

 ものをじっと見つめる、、

 どこからこぼれていくものとしてあるのだろう、、

 わたしは深さ、

 ものをひとつの指でさぐれる、、

 ここに秘密はあるのか、

 いや、ここには沈黙がある、、

 停止していると、、

 その壁と、

 ひとつになってしまいそうだ、、

 どこからつたわるのか、

 それは分かったものではないが、、

 どこからもきこえて、、

 まるで漏れ、、

 あたしはひらたい物事まで出てくる、、

 身体を触り、

 その先まで出てくる、、

 

 いくつもの量火、

 あたたまれない、

 いまうまれたばかりではあたたまれない、

 なにだか肌の底から、

 あなたの反響音ばかりきて、

 見えない、

 外に、見えないで、

 声ばかりして、、

 辿れない、、

 どこから来るの、、

 あたしにねえ声を貸して、、

 どこ、

 どこから来るの、、

 なにが入ったのだろう、、

 こんな巧みなところへ、

 一体何が入ったのだろう、

 不思議に思いながら、