<2502>「布のなかで緊張し」

 いつもとは含んだものも違うはずだのに、

 同じヒに、

 同じ姿で現れていた、、

 あたしはなにやらこの含みに、

 身体を返すはずだった、、

 そしてそこからの声を順にきくはずだった、、

 あなたは不思議にここへ、

 身体から寄ってきては、、

 道を助ける、

 道を訊く、、

 私にはヒのなかが見える、

 きこえる、

 あ、あ、

 あの色が伝わり、、

 私は肌の先が見える、、

 それぞれに異方、

 異現に、ともない、

 私が見える、、

 

 身体もなにもない、、

 このヒの回転のなかで、

 現象はひらき、

 なにだ、駆けていた、、

 生まれ続けている身体、、

 私は複数に挨拶した、、

 どこから揺れて出たものなのか、

 まるで定かではないまま、

 私は生まれ来った、、

 熱を含んでいた、

 熱を、、

 うん、、

 ものごとの包みのなかで、、

 あなたがあらわにするもの、

 ヒの駆け足のなかで、、

 あなたが着くもの、

 あなたが着くものに怯え、

 身体は線の緊張になり、

 あたしは底へ溶けていく、、

 どこまでも溶ける、、

 なにがわたしのなかに来たか、、

 それははっきりとは分からないままだが、、

 来ていた、、

 

 ものが身体の中へ、

 あたしを分けていると、、

 あたしは線の時間に、

 もっとすっかり分けていく、、

 はまりこむ、、

 そこの土のヒ、や感興のなか、、

 私はぼうと出た、、

 私はまくまとあればぼうとその隙間へ出た、、

 ヒが感覚する、

 私は安堵する、

 身体になって、長いこと泣いている、

 布がある、

 私がすっぽりと入る布、、