<1998>「肌へ垂れる糸の声」

 あたる、、

 私は住んでいるだけなのに、

 ここへあたる、

 どこから浮き上がってきた、

 私は疑りながら、、

 その陽から、エネルギイが来るのを、

 沈黙して、見ている、、

 どこにあたる、、

 肌はあなたのなかで、

 小さな燃焼を求めて、、

 ふわりと時刻が浮かび上がる、、

 あついが、、

 私は歌が騒ぐ、印のなかに来たのだろうか、、

 緩やかな騒ぎだが、、

 この表情だろうか、

 私は、壇上から、この、揺るやかな金糸が、、

 私の表情を、撫でるのを見た、、

 遠い語りの、なかの人々だったか、、

 

 私は無限時日の肌の方途のなかにいて、

 騒ぎが走るままにしている、

 自然時間の揺らぎ、、

 お、透明だな、

 ひらたい仕草が生まれてくる、、

 くすぐったい、、

 糸が豊富だ、

 糸が眠る、、

 印のなかでお前の姿は豊富になれ、、

 なにからきこえたから、生まれたの、、

 お前は襲われる、、

 自然の前に、無表情で立っている、、

 身体がひらき、、

 浮かんだままになっているのだ、、

 私も、ロウも溶ける、、

 あついが、、

 まだ夢の端に重なっている、、

 

 晴れたが、、

 私は印を頼りにして垂れた、

 私は姿の中の葉の部分、風の部分を、頼りにしていた、、

 なにだか、

 生まれるときの熱だ、、

 熱畳みのなかの、等しい姿だ、透明で、、

 増えていくのだから、、

 探りつつきこえる、、

 あたしの肌のなかの青白む、、

 ひとつの束、記憶に違いがないもの、、

 まだ熱く、、

 方々からきこえてくるに違いがないものが、、

 しきりに泡立ってくるのだ、、

 光だな、

 私は差されたままだ、、

 私はこの時刻のなかに生まれたままだ、

 肌へ歌ってくれ、、

 この声の垂れる糸は、、

 私には豊富なのだ・・・