<2390>「皮膚的にきく、ひとつ、ひとつを」

 なにげなくそのジにかたまりあなたは、

 ここに声をする、、

 あの、不透明なものごと、、

 次々に、当たる、

 身体は、当たる、、

 あなたは、そんな、時間をまっすぐに眺め、、

 あたしの呼気の中、、

 その声の鳴るなか、

 ものが生きるなかへ、、

 静かに入っていく、

 私は、それぞれを、

 目のなかにおさめて、、

 ひとつひとつの声として生まれていく、、

 内化する

 孵化する、、

 現象のなかへひらたく、のびる、、

 倍化する、

 倍化する、、

 腐る、

 呼吸とともに、、

 あなたのジの問い、、

 そこから非常へ漏れ、、

 全ては液、

 かわいてとまる、、

 あたしも空気の姿、、

 全皮膚的、

 触覚的、ありかたに、

 素直に入っていく、、

 あなたはただこの場に生まれ、、

 入っていく、、

 ものの先が見える、、

 あなたはただ灰の、

 その印自体になり、、

 生まれ続けていく、、

 

 ある剥がれたヒ、、

 私は居て、

 もののさなかに、、

 あなたのような、当たり前の姿としてあるもの、

 停止、

 信、

 振動、、

 ものがひらくところへ手を、、

 ジを持つ豊富な手を、

 ひらたい手を、、

 微細な情報を、、

 声の隠れている、すみかを、

 拠り所を、と、、

 ひとつ、ひとつ、流れてくる、、

 速度を失ったはやさで、

 流れてくる、、

 あなたは既にそれを知っている、、

 簡単に、声が流れて、、

 私はきこえている、、

 ここにきこえている、

 身体の弾み、

 あなたも数えて・・・