<2454>「緑や、存在の零時」

 もし、存在の零時が仮にあるとしたら、

 それは私に何と聞こえるだろう

 どんな声としてあらわれるだろう、、

 私が糸を向けて、ただぼうっとしたキョウガイに入り

 眠るのはそのためだ、

 

 もし違う時刻を招んだとしても、

 そこにしか声は入らないなら、

 私はなんと応えるだろう

 存在の道の先、

 

 私は存在ではない、

 ただの眼差しであり、

 存在はただ私だけになり、

 身体の粒は全てが声になる、

 声は、波として、あたたまり、

 ある日の風を形成する、

 形成された風は、

 緑の零時に問いを立てる、

 ここは私の通路だろうか、

 それともここはただの響きだろうか

 緑の零時は安寧なのか、

 おそれなのか、

 自身を失って、

 身体はまた泡立つ、

 いや、時刻に帰ってきました。