<2455>「このていと」

 これはあなたが握るそのままのヒには違いがないのだが、、

 私は、惑い、

 ほとんど、ここで回転して、、

 あれは何の時間かと、

 ひとりで考えている、、

 私が膨らみに浮かび、、

 身体をもって訪ねると、

 それは違う、

 それは同じ相には違いがないが、

 水が違う、といって流れた、、

 あたらしい肉界の初め、、

 呼吸を新たにす、

 私をまた撫でる、、

 ひとつひとつの風の中に、

 自を埋め込み、

 四方へ散らばる、、

 散らばったものはそのものの内部でまた、、

 一量の声を巧みに仕上げるのだから、

 これは何、、

 これは水のヒ、

 それをたがえたヒ、、

 距離の遠さ、

 

 ああ、なんとも、

 遠い場ショに出でてしまったようなのだ、

 あたしは招び、、

 あたしは全身で空気を運び、、

 ものごとの一切と、

 とける場所をさがす、、

 じりじりとヒと、色と、、

 あなたの無感と、

 そこへ混ざる、

 そこへ混ざれ、、

 もっと先へ、

 あなたを招んでいけ、、

 今一量でひらくに違いないもの、、

 この隙間に集まってだな、

 私に声をくれるに違いがないもの、、

 ほんの少し見えて、、

 私は順に駆ける、

 ここがどこであるかは分からないまま、順に、

 この方角へ混じる、、

 あなたは生まれたばかりで、

 

 口に泡を、

 見事にためたな、、

 お前さんは時刻に違いないから、

 あたしをためた、

 ためて、ためて、

 そうして流れたとき、、

 私は時間を戻った、、

 それで、

 少しの間それが見えないように、目を、閉じ、、

 また復帰する、、

 かわすことのできない零を、、

 このていとして・・・