<2428>「通い路」

 ただの日常の、一連の映像が、

 ひとつの通路になるために、

 湿った、暗い、雨の日というのが必要で

 

 私が、ここで、

 たったひとりきりになるために、

 その雨の、暗い日を、私は、必要以上に食んでいる、

 

 (あなたは透明な時刻を言葉にし、

  身体をさらに内に含む。

  きっと心臓部の、

  細い電気の柱が、

  私にここから辿れと伝えている、はずなのだ。

  しずかに、手の先で、柄を遊び、、

  私は、水の中に、くぐもり、声を伝える、、

  水は、また、しずかにかえり、、

  私は、晴れたところに、零の風景を見る・・・)