<2416>「花、のなかの水の人の音」

 ただのはなは、

 まだからだを持たない、、

 私の前へ来て、

 すっかり揺れる、、

 なにようだ、

 これは、なにようからの声の渡しなのだ、、

 私は聞きながら、

 もののさなかへ、奥へ、潜り、、

 もうほとんど声の残骸、のようなものへ、へばりながら、、

 ここを見ている、、

 あれなにようだ、、

 次々に生まれるやつの、、

 この効果というものは、

 なにようなのだ、、

 

 そこらではな、、

 あなたがうたいを返して、、

 そっくり驚いている、、

 から、

 なかになにかを見留めない、、

 それはあなたらしい姿勢であるのかもしれない、、

 揺れて、追う、、

 あなたのものの先と言えるものであるのかもしれない、

 声を向けて、

 ひたすらに駆けていくのが見える、

 そういったもので、あるのかも、しらないなあ、、

 なんであたたかいんだ、、

 この場を巡りながら、

 あなたは言う、、

 あなたは身体が来るのを、

 どこまでも、不思議なことだと思っていた、、

 こんなものは、

 来るはずのないものだ、、

 しかし、はっきりと来た、、

 空間に、しびれて、、

 次々に、来てしまうものとして、

 あったのだ、、

 なにやかや、

 私に、ひとつ、声の撒かれて、

 あびる、や、なにや、、

 身体のつくり、、

 声をいれるつくり、、

 に、静かに触れ得、

 揺るぐ、

 めをひらく、、

 

 なあこの身体にそい、、

 あなたはそい、

 もののさきにひらき、

 あたり、

 生まれ、、

 どこぞへと駆けることになる、

 うら、うら、

 うら、うら、うらに、生まれ、、

 静かな水、、

 触れる、ひとつの手を、手に、気がつき・・・