<2380>「声が、始まるのではないですか」

 ものの呼気のなかに当たれ、

 まずあなたが、、

 まっすぐにここまで来る、、

 それはどこからの光、

 あなたは現象に、光を見、、

 遠くなって、

 そこで眠っているだけなのです、、

 あらたな領域へ、

 身体を入れて、、

 私は次々に泡が、

 身体の中で音を立てるのを、きく、、

 そのままの身振り、、

 身体がどこまでも泡の姿に、

 似てきて、、

 私はひそかにそのなかから塊を引き出す、、

 

 まず声のするところへ、

 肌が、

 次々に集まってくるところへ、

 そうやって、

 あなたも来なさい、、

 あなたもまた、そうやって、、

 次々に来なさい、

 ここいらへ、

 身体を新たにして、、

 私は住む、

 沈む、、

 なかに、届く、、

 つながる、、

 私は振り向く、、

 もののなかにはじまる、

 声が、始まって仕方ない、、

 あたしの方法のなかに、

 それが、始まって仕方ない、

 なにかが、かたまって、、

 私の中に、埋まって、

 通って、

 底の方で、響いていて、仕方ない、、

 あなたはまだ肌のはずだった、

 いつからその、内音、

 内音で、、

 私を招んだのだろうか、

 招んだの、だろうか、、

 

 あたしは肌に始まり、、

 ひとつの動作に、

 無数の種と、夢を見、

 それは音もなくあらわれ、、

 不在が何か、分からないまま、

 あたしは居て、、

 あたしは方法のなかにいて、

 筋繊維のなかにいて、、

 はじめて、

 ものを見る人の、なかにいて、、

 とらえて、

 呼吸をして、

 恵まれる・・・