<2394>「音のなかに座る」

 あるのだ、

 私も知らない、、

 ひとつが奥へ、

 続くのだ、、

 どこへ、どこへ、、

 声からまた円が生まれ、、

 ひとつひとつに入るのだ、

 なにが、

 静かな振動がか、

 それは分からない、、

 あなたは時刻の、

 的のなかに来て、、

 うん、簡単に、

 簡単にはがれている、、

 

 あなたのトオンのなか、、

 複数の人が座っている、

 それが見えるか、、

 座っている人のなかに、

 トオンの印が映る、、

 それが見えるか、

 あたしは駆け、、

 それらがまっすぐに映る、、

 見えているか、

 駆けるか、、

 身体はどこまでも熱の可能性を含んでいくか、、

 ここに生まれ続けていくのか、、

 私は流れ、、

 その内景色を見る、、

 いまうまれたままの形で、、

 身体をまるめ、

 短くし、、

 ここに順にきこえることとなる、、

 その姿が見えるか、、

 あたしは夢か、

 なんという響きのなかに、

 あたしは座っているのか、、

 勢いか、

 身体のかわきによる音か、

 なにか、、

 

 もののそのさわぐさまを、

 もののそのさけるさまを、、

 ひとりの方法として手に入れ、

 そこに歓喜などなにも、

 しかし、静かに興奮し続ける時刻があり、、

 私はそのなかで生きて居、

 発話し、、

 身体を傾ける、、

 あなたはどこへ向かうのか、、

 私にはその声が全部分かる、、

 次々に生まれ、、

 流れていくことの、

 その方法が分かる、、

 はじまれ、

 泡粒のなかに音、そこへ座る人も、、