<2360>「熱時、ひとり溶けて」

 肌に、その、ひとつのしびれを、、

 置いてごらんなさいな、、

 ね、

 あたしはまた吹き上がり、

 声を聞くのよ、、

 そのさなかの、

 いくつもの、

 声を聞くのよ、、

 その姿いつも見えている、

 なにだか、

 平時に熱時に来ていたみたいだけど、、

 どこなの、、

 あなたは、

 その風景の、

 どこなの、、

 

 私は身体をその熱時のなかに入れて無言だ、、

 その速度、

 その隙間、、

 私は諸方にはっきりと見えてこの揺れ時、だ、、

 あなたのものの見方、、

 あたしはぼうやりと透明になり、

 この場所を、

 感覚器官だけで捉えようとする、

 全くの印象だけになろうとする、

 ははあ、

 なにだろう熱時だ、

 ここへはじまったもの、、

 あなたが姿を見せて次々に抱え込むのは、

 熱時なんだな、

 真正面から、それを見てしまう、、

 私がどうやらいました、、

 あなたは2つの時間のあいだに生まれている、、

 ものの印としてその場に用意される、、

 簡単な、熱時なのでした、、

 

 血が、裏返る、、

 うん、、

 なにだなにだ、、

 こんな生命の先まで来て、、

 あなたはなにだ、、

 私は線の黒さのなかに、、

 いろいろの熱時があると思う、、

 しかし熱時は無言だ、、

 いつから語り始めるだろう、

 それは、定かではない、、

 とにかく、先へ行く、、

 あたしはここをしっかりときくから、、

 なんどという、、

 姿勢のあらわれに対し、、

 私は、

 全身を揺すった、、

 おや、おや、んん、

 これはどこへ行くの、、

 幻想の世界へ入らず、あなたは、

 どこへぼうやりと、溶けて、行くの・・・