<2102>「身体のなかに線を招ぶ」

 あたしは他の身体になる訳にはいかず、、

 ここで線の先まで目一杯振るわせて、

 緊張しているのだけれども、、

 あなたはどうだ、、

 ひとつひとつの掛け声がここに眠る、、

 なんでか、

 時間が違うだけで、

 誰にも会わないのが、、

 当たり前なのだけれど、、

 ひどく不思議に思える、

 

 あなたは持っている声をどこから通したの、

 私はきこえるけど、

 あなたの声がきこえるけど、、

 きっと違う太陽は知らない、

 あなたの揺らぎみたいなものが、

 真っすぐに伝わってくるのだけれど、、

 私はこの日にちにどう応えたらいいのだろう、、

 照っていくあなたの、

 なかに紛れて、

 今日も眠る、、

 私はホウとして、

 身体のなかに線を招ぶ、、

 それはあたたかい、

 黙っていてもあたたかい、、

 こんなに生まれてしまって、

 なんだか嘘みたいだな、

 あなたはそう言います、、

 私もそう思うんですね、、

 時刻のなかでひとり興奮しているの、、

 それは分かるでしょう、

 あなたの皮膚が何回にも分けてあたたまる、、

 私は驚いていた、、

 こんな時刻に堂々と来れてしまっていて、

 どこまでも堂々と驚いて行けて、

 なんて丁寧な時刻なのだろう、、

 日が溜まる、

 ア、

 あたしのヒの姿、、

 随分と増えて、

 それからさわぎ出す、、

 いくらも過去から流れ出す、、

 手をソエる、

 

 なんでもないものなんだ、、

 あたしがこうして歩いた地面の記憶などというものは、

 本当になんでもないものなんだな、、

 と、

 ひどく眠りかけ、

 ひどく声をわたし、、

 私はその声のなかまでよく見えるように、、

 さなかへ向かって、

 身体を流した、、

 ぜろの日になるように、

 どこまでも流してみた、、

 私はこんなところで華やいでいました、、

 目一杯のヒに当てられて、嬉しさで・・・