お前は身体なのか、
あたしは血を振るよ、
血を
血を
ふ
フ
フ
振る。そう。
お前は、密かな場所の、身体なのか、
熱が立つ、あの裸の、孤独なのか、
どうだ、
うん、
なにか、空洞のなかに、ねったりとする、
私は生まれたばかりで、
ひとつ日の身体で、ある、
阿あ、そうか、
お前も身体なんだ、
この通路、
なにも置かれていない、
しんとした、
匂いのない、
ひとつのはだかの身体なんだ、
言葉などもくぐもる、
ひとつの身体の位置なんだな、
うん、
位置なんだ、
分かってきた、お前の声が、
そこからとぷんとぷんと立つ、
お前の日の声が、
分かってきたぞ、
俺はちぎれそうだ、
身体ばかりがこの反響音の世界にいて、ちぎれそうだ、
お前は裸か、
私は身体か、
なんだ、
俺は、心
・・・
心臓、
・・・
心臓が、混ざる時間を、待っている。
糸がどこを走るのかもしらず、
熟成が何の色であるのかもしらず、
ただ待っている
ただ、心臓を待っている。
心臓が生まれて、
私に混ざるのを。