<2205>「リズムと火との行き来」

 私はそこから存分に声を出して、、

 ここへ渡ってくるのでしたが、

 あなたにも確かにきこえていたのでしょうか、、

 あ、

 ひとつの意味が揺らぐ、、

 この、印が多くなるところへ、

 私は酔っていた、、

 すがたかたち、

 静かに漏れて、、

 なおも来る、なおも来る、、

 はっきりときこえたまま、、

 ここへ来ました、

 

 あの、訳の分からぬ回転の、

 しずかななかに立ち、、

 それは転げ、

 そのままで潜るとも知らず、、

 ひそかに張り、、

 ひそかに重みを持ってくる、、

 あ、

 ひたる、

 しずむ、、

 私は水へかえる、、

 泳ぐ、

 ただほうける、

 浮かぶ、

 身体が時間とひとつになる、、

 ここは無時間であり、

 ひとは、それぞれの熱の、範囲のなかで、

 よろこんでいる、、

 私もうれしいに違いないが、、

 時間を思い出し、

 そのなかでリズムをつくる、

 

 私はリズムをつくろうとしている、、

 そこに基準を置こうとしている、

 あなたは火の中にいるのか、と問われれば、

 笑って、

 いやいやそんな、大袈裟な、

 と返すであろうが、、

 ほんとうかな、

 ただパチパチと底から音を膨らませて、

 それでいて、

 気がついていないだけではないのだろうか、

 という気が、

 していてしていて、

 ん、

 あなたは火なのか、、

 どうだろう、

 私には分からないのだが、、

 火がなければ、生まれえなかったのだけは、確かなんだ、

 時刻の火のなかの、

 戸惑いが、

 そのときのおびえが、

 そのまま形になったような姿としていやがる、、

 ん、声か・・・