<2541>「見えている、知らない」

 見たの、

 なかからあなたがふき出し、

 どうしても、見たの、、

 え、

 知らない、

 知らない、知らない、、

 お前の身体など、

 どこにあったところで、知らない、、

 あなたはどこへ、

 あなたはただ眠った、

 あたりまえのように沈黙して、、

 じっと、

 ものと一緒になって、、

 しずかに待っていくのだ、、

 なにを、、

 あなたの時間ではないものを、、

 うけるために、

 待っていくのだ、、

 

 生まれたのかい、

 大層なことだ、、

 あなたはどこにこぼれていたのか、、

 私は、

 ひそかに声を立てた、、

 いるのだ、

 どこに印があれ、

 そこにいることに、なっているのだ、

 あたしはさぐる、

 いつもの風景のなかに、

 まっすぐに入っていく、、

 あたしは見ている、、

 ものさわぐ先を、

 しずかに見ている、、

 これは、

 ただ液が垂れただけ、、

 ただ穴に、きこえただけ、

 見れば見るほどそこにいて、、

 あなたはつまむだけ、

 こんな複数の物事を、、

 ひとつ、つまむだけ、、

 あたしはほうけて、

 なかへまぎれていく、、

 

 だれかの手をして、、

 あたしがひらくのも、、

 たしかに、

 ここへ、、

 見えているには違いがないのだけれども、、

 うれう、、

 形を、うれう、、

 いまのはたのもの、

 あたしは目、

 あたしは見るもの、、

 全て溶けきるもの、

 はたに見えて、、

 なかへはじまる・・・