<2073>「亜体温の仕草で生まれ」

 まだ眠っているのに、

 ひとつの亜体温が生まれ、、

 あたしは身体を振らし、、

 続々とこのイの領域のなかにはいる、、

 ア、

 そうして生まれていたことの、、

 流れ流れた時間が、

 あたしの目の前に生まれている、、

 なにだかあたたかい時刻、

 身体が次々に膨らんで、、

 この正面を通るのだが、

 なにだ、過ぎた、、

 ふくらんだものごとの気配、、

 なにだ、あらためて、、

 ここはどういった姿勢であれる、、

 

 ア、

 なんというあたたかさ、、

 まっすぐに触れていて、、

 これはあたしも眠るのを忘れてしまいそうだ、

 と、

 静かな調子でつい思ったりもするのだ、、

 ア、

 身体からこぼれ、

 時刻はうたう、、

 なにからなにまで線になり、、

 このはたへ続き、、

 静かにあわせた身体、、

 私は安堵して生まれ、

 この細い物事のなかに存在を合わせる、、

 そうして滑り込んできた、、

 そうして、

 今の膨らみのなかに集まってきた、、

 ア、

 ナン、

 こえがする、こえが、、

 たくみなものをここへ寄越し、、

 私は声をする、、

 そのはたにある連なり、、

 わたしはさぐり、、

 小さなあくび、、

 身体から振動を借りて、、

 今にきこえだす様子だ、

 ははあ、、

 

 またこの液にまざったぞ、、

 人をそのなかで知り、

 どんどんとほうけてきながら、、

 あたしは声を出したぞ、

 もののなかみに気がつき、、

 その内部へ戻る、、

 あたしは手をついたぞ、、

 これだけ地面は多様な色をしている、、

 おどろいた、、

 私は驚いたぞ、、

 もっとつけていようか、、いや、なんとなくはらう、、